中高年を狙い撃ち!国際詐欺団の「美女なりすまし手口」を凄腕弁護士が警告/‟お助け系”YouTuber特別講座(1)

 今や小中学生も「お勉強」に使いこなす動画アプリ「ユーチューブ」。難しい法律、税制から大事な医療情報まで見逃せない生活の知恵が満載、しかも、基本タダ! 人気ユーチューバー先生が初心者でも身につくシニア特別講座を開講!

 第1講は4年連続無罪判決の「令和の無罪請負人」弁護士が登壇。高齢者を狙い撃ちする国際詐欺への注意を喚起する!

「これまでコツコツと積み立ててきた老後資金や退職金など、大きな貯蓄を持つシニアは、詐欺グループの標的になってしまう可能性が高い」

 こう警鐘を鳴らすのは弁護士・高橋裕樹氏だ。

「特にシニア層に多いのはロマンス詐欺と呼ばれる手口です。SNSなどで外国人や海外居住している若い女性を装い、言葉巧みに高齢の男性を騙し、好意を抱かせ、資金援助を求めてくるというもの。これだけ聞けば『騙されるはずがない』と思うかもしれませんが、実際に1000万円単位で騙されている人がいる」

 他にも、身に覚えのない連絡先から「あなたは多額の資産を引き継ぐ権利を手に入れました」というメッセージが届き、億単位の遺産を受け取るために数万円の手数料を振り込んでほしい、という詐欺も横行しているという。

「1度振り込んでしまうと、振り込んだ分を、巨額の遺産で補いたいという気持ちが強くなってしまい、2回、3回と繰り返し振り込んでしまう。こうした心理を巧みに利用するのが詐欺グループの手口ですので、1度でも振り込まないようにしたい。また、最近ではフェイスブックでの有名人の投資広告詐欺も話題になりましたが、詐欺の手口は年々新しいものが増えてきています。例えば、東京電力を装って『電気代が支払われていない』と振込を要求する詐欺。ハガキで訴訟最終告知・差し押さえといった言葉をちらつかせてお金を振り込ませる詐欺もあります」(前出・高橋弁護士)

 こうした詐欺被害は、40代・50代以降の社会的地位のある人ほど、被害に遭ったことを恥ずかしくて言えない。そのため、さっさとお金を渡して、終わらせてしまおうと考える人も少なくないそう。だが、1度でも振り込んでしまえば、何度も振込を要求されたり、他の手口で詐欺に遭ったりする可能性が高まることになる。また、誰かに相談しにくいシニア層だからこそ、さらなる被害に遭ってしまうと高橋弁護士は警告する。

「気をつけなければいけないのは、『詐欺被害から助けてあげますよ』と声をかけてくる弁護士サイト・弁護士法人です。こうした被害を回収できる、回収実績があると謳っている場合は詐欺の可能性が高いので注意しましょう。ただ厄介なことに、これらのサイト・法人は、本物の資格を持った弁護士を詐欺グループが担いでいることもあります。過去には、詐欺グループに協力して、懲戒処分された弁護士もいました」

 様々な手口で、シニアの懐からお金をかすめ取ろうとする詐欺師たち。実際に詐欺に遭ってしまった場合は、どのような対策を取ればいいのだろうか。

「最初に身に覚えのない請求には絶対に振り込まないことです。もし、海外をベースにした詐欺集団やフェイスブックで外国人による投資詐欺で騙し取られてしまった場合、訴えることは、かなりハードルが高いです。国内の振り込め詐欺であれば、警察を介して一部回収できるケースもありますが、それでも難しい。そのため、被害に遭った早い段階で、弁護士に相談してみるのがオススメです。最終的には『諦めましょう』ということになってしまうかもしれませんが、ネットの怪しいコンサルに依頼して二重三重に搾取されるよりも、大事な資産を守ることができるはずです」(前出・高橋弁護士)

 蛇の道は蛇! ユーチューブで頼れる弁護士を探すべし!

《弁護士高橋裕樹のリーガルチェックちゃんねる》
アトム市川船橋法律事務所代表・高橋裕樹弁護士が時事ネタや法律知識、法律トリビアを中学生にも理解できるようかみ砕いて解説。高橋弁護士はテレビ番組や新聞、雑誌など、様々な媒体で事件・事故の解説をこなす。チャンネル登録者数9.75万人(https://www.youtube.com/@legalchecher-takahashi)

(つづく)

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