「国民生活センター」が「ネットの価格と全然違う!? 害虫・害獣駆除のトラブルにご注意」との啓発資料を発表し注目を集めている。
ゴキブリやハチなどの害虫やネズミなどの害獣を駆除してもらう、いわゆる「害虫・害獣駆除サービス」の相談が、全国の消費生活センター等に多数寄せられているという。当初は格安料金を提示していたにもかかわらず、実際には高額料金を請求する事例が多発。特に10~20歳代が契約当事者となるケースが急増しているとして、注意喚起しているのだ。
悪徳業者はネットに「料金500円」「見積もり無料・追加料金なし」などと格安を謳う広告を掲載。しかし、実際に駆除業者を呼び作業が始まると「他にもゴキブリの卵がある」「ハチに刺されて死ぬ」などと消費者の不安を煽り、10数万から約100万円を請求してくるという。特に若者がターゲットになっているというが、なぜなのか。消費トラブルアドバイザーが語る。
「近年、10~20代の若者層は、なんでもスマホで検索してしまうため、自分でホームセンターなどに足を運び害虫駆除用の薬品などを購入するケースが少ない。また昔よりも“虫嫌い”が増え、特に女性が怖がってよく調べもせずに検索でヒットした業者を呼んでしまうようです。500円などとあまりにも安い基本料金を設定している業者は、中には料金が上乗せされるパターンがあるので注意が必要です」
近年は悪徳商法の被害が低年齢化しており、判断力が低い若者が狙われているとの見方もある。害虫などの被害はまず住んでいる役所に相談し、しかるべき業者を紹介してもらうほうがいいだろう。
(ケン高田)