福士蒼汰の新作映画ほか年間100本も「滋賀県」はなぜロケ地に選ばれるのか

 俳優の福士蒼汰と松本まりかがW主演する映画「湖の女たち」が5月17日から公開される。

 同映画は吉田修一氏の同名小説が原作。福士が演じたのは、湖畔にある介護療養施設で起きた不審死事件の捜査に当たる刑事・濱中圭介役。松本は容疑者として嫌疑がかけられる介護士・豊田佳代役を務めた。

 4月16日に都内で行われた完成報告会に出席した2人は撮影中、せりふ以外の会話を一切交わさなかったと明かしていた。

 福士は「相手がどう動くか分からない、どう感じるか分からないという関係性を作ることができるのではと思い、会話もせず、笑顔も向けず現場にいました」と語り、松本は「初日のシーンを撮影した時にびっくりするぐらい恐ろしくて、こんな福士さんを見たことがないと思うぐらい素晴らしかったです。私も福士さんから距離をとって目も合わせないように日々を過ごしていました」と、振り返っていた。

 同作は滋賀県の北西、琵琶湖をのぞむ高島市で2カ月にわたって撮影されたが、近年、滋賀県はロケ地として人気が高まっているという。エンタメ誌記者が言う。

「最近では大ヒット映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』が記憶に新しいですが、ほかにも映画『るろうに剣心』シリーズ、映画『ちはやふる』シリーズのほか、数々の作品で滋賀県がロケ地に選ばれています。県内で撮影された映画、ドラマは昨年だけで37本、テレビ番組やCMなどを含めると100本に及ぶといいます」

 なぜ人気なのかというと、

「神社仏閣、古い町並みが多いこと、交通アクセスが良いこと、琵琶湖などの自然に恵まれていること、地元の理解が深く、撮影に協力的でエキストラも集めやすいという理由からのようです」(前出・エンタメ誌記者)

 滋賀県といえば歌手・西川貴教がふるさと観光大使として活躍しているイメージがあるが、こうしたロケ地人気も観光客誘致に貢献しているようだ。

(鈴木十朗)

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