古巣DeNAが歯ぎしり“巨人入り”濃厚の筒香嘉智が頼る代理人・ウルフ氏のスゴ腕

 日本球界復帰を決断した筒香嘉智の移籍先は巨人が濃厚だ。筒香自身、愛着のある背番号「25」を空けて待ち侘びる古巣DeNAにとっては厳しい状況といえる。
 
「複数球団による争奪戦は巨人が“金銭的な条件+引退後の終身雇用”を提示していることで一歩リードしている。そんな空気の中でDeNA関係者からは筒香に対しブーイングが出ています。『どうせなら速球派投手が多いパ・リーグに行って欲しいものだ』とはっきり口にする選手もいるほどです」(DeNA担当記者)

 そんな皮肉が出るのも、筒香にはスピードボールが打てないというウィークポイントがあるためだ。メジャーで通用しなかったのだから、ロッテの佐々木朗希ら160キロ近い速球を投げる投手の多いパ・リーグでも苦戦するという見立てである。

 もちろんメジャーでも同じ評価で“就活”に苦労してきた筒香だが、本人が「全幅の信頼を置いている」と話すのが、代理人を務める米国の有力エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」のジョエル・ウルフ氏。山本由伸、鈴木誠也などもウルフ氏の顧客だ。

「昨年には36歳のダルビッシュにパドレスと6年総額1億800万ドル(約141億円)の超大型を結ばせた代理人でもあります。米国では“ダルビッシュの給料を8億円も上げた男”として株を上げました。顧客である選手たちの希望を第一に汲む代理人でもあります」(MLB担当記者)

 筒香が熱望するのはラブコールを送る古巣DeNAか、条件が良い巨人か。

(小田龍司)

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