4.10日米首脳会談 岸田総理が困惑する「バイデンの一発芸要求」(2)裕子夫人が花笠踊り!?

 日本のトップが晴れ舞台で披露する余興とは? 青山氏に聞くと、

「岸田総理はゴルフが得意というわけでもなく、何か特別な才能や特技があるという話も聞いたことはありません。唯一、突出しているのは酒が強いこと。私が取材した政治家の中では別格の強さで、いくら飲んでも酔ったそぶりさえ見せない。とはいえ、81歳のバイデン氏と酒の飲み比べ対決をするとは考えられません」

 鈴木氏も当惑するばかりで、

「うまく日本らしさが出るように考えるとは思いますが、特技は知りません。日本酒の一気飲みでもするのでしょうか」

 バイデン氏を満足させるパフォーマンスは期待できそうにない。永田町関係者はこんな折衷案を口にする。

「岸田総理と違って、裕子夫人は人当たりもよく、芸達者で知られています。昨年には単独でホワイトハウスを訪問するなど、バイデン夫妻の覚えもめでたい。広島の文化財である花笠踊りか、ジル大統領夫人との社交ダンスでお茶を濁すのでは…」

 そもそもバイデン大統領に、客人をもてなす余裕があるのか。ジャーナリストの山村明義氏が、今回の訪米に異を唱える。

「バイデン氏は11月に大統領選挙を控え、その座は安泰とは言えません。そこへ低支持率の岸田総理が乗り込んで何ができるのか。人気が低い者同士で結束をアピールしたところで、どちらにとってもメリットはありません」

 むしろ大統領選の結果によっては、日本は大きなリスクを負うことになりそうだ。

「バイデン氏との親密な関係をアピールすることで、トランプ氏の目にどう映るか。〝バイデン憎し〟で復讐の炎を燃やすトランプ氏が大統領になった際、怒りの矛先が日本に向けられる可能性だって考えられます」(山村氏)

 日本の国益に直結するだけに、ウクライナ訪問時に物議を醸した「必勝しゃもじ」の贈呈だけは慎んでほしい。さて、今回の訪米は吉と出るか――。

「9月の総裁選が近づき、その焦りから岸田総理が打つ手はすべて裏目に出ている。みずから政治倫理審査会への出席を申し出たことで、党内では大不評を買い、果ては自分を含めた80人の議員に処分を下すとまで言い出した。総理続投のためなら手段を選ばず、周囲の制止の声も聞かない。完全な悪循環に陥っている」(永田町関係者)

 国民のブーイングをよそに、岸田総理はあくまで〝外交力〟で勝負をかけるようで、

「思い描いているのは、金正恩氏との日朝首脳会談ですよ。昨年春から『何とかならんのか』と外務省ルートにハッパをかけているようですが、実現したところで拉致被害者全員が帰ってくるとは考えにくく、支持率回復への必死の思いだけが伝わってきます」(鈴木氏)

 世界をアッと驚かせる日米共同パフォーマンス作戦で大逆転なるか、それとも…。

「週刊アサヒ芸能」4月4日号掲載

ライフ