ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏が違法賭博に関与した疑いで解雇された件で、大谷は3月26日、本拠地ドジャースタジアムで行われるエンゼルス戦の試合前に声明を発表。「僕は賭博に関与していない」「彼が僕の口座に勝手にアクセスした」など違法賭博への関与を完全否定した。
今後は現地国税当局の捜査の行方が注目されるが、ドジャースでは大谷のメンタルと同様に山本由伸投手も心配だ。
山本は21日、ソウル・高尺スタジアムで行われたパドレスとの開幕第2戦に先発登板。メジャー初マウンドは制球が定まらず、1アウトを取るまで打者5人で20球を要し、まさかの1イニングで降板。打者9人に43球を投げ、4安打5失点、2奪三振2四死球、1暴投でKOされ、厳しいスタートとなった。防御率は現在45.0となっている。
山本は昨季まで3年連続で沢村賞を受賞するなど、NPB時代は投手タイトルを総なめにし、12年総額3億2500万ドル、MLBの投手としては史上最高総額でドジャース入り。それだけに日本のSNS上では「メジャーは甘くない」「こんな山本見たことない」などの声が散見された。
山本はオープン戦でも3試合に登板し、9回2/3を投げて被安打15で9失点、防御率8.38とパッとしなかった。それが公式デビュー戦でも続いてしまった格好だが、山本の不調の理由は何なのか気になるところだ。
「24日放送のフジテレビ『ワイドナショー』に出演した元ロッテ・里崎智也氏は、本来カーブを使ってフォームのバランス、投球のバランスを組み立てていく投手なのに、この日は打たれだすまでカーブをほぼ投げなかったと指摘。捕手とのコミュニケーションがもう少し必要と話しています。さらにメジャーはピッチクロック(投球時間の制限)があり、捕手のサインに対し、首を何回も振れないので、本当は投げたくない球を仕方なく投げてコントロールをミスしている可能性もあると説明していました」(スポーツライター)
次回登板は本拠地開幕戦3戦目(日本時間31日)が予定されている。早くメジャーのやり方に慣れて実力を発揮してもらいたい。
(鈴木十朗)