3月20日に韓国のソウルシリーズでメジャーリーグが開幕すると、日本のワイドショーはベースボール一色。21日には大谷翔平選手の通訳を務めてきた水原一平氏が“電撃解雇”され、国民的な関心を集めている。
そんな中で、TBSの情報番組「ひるおび」の司会を務めるお笑いタレント・恵俊彰がメジャーリーグの“ルール変更”について言及。視聴者からは「え?そうなん?」「ホームベースのサイズ変わったのか?」「それは初耳」などとリアクションが寄せられていた。
開幕戦を前にした20日、「ひるおび」は過去に日本で開催されたメジャーリーグ開幕戦を紹介。恵俊彰は2004年3月に東京ドームで行われたヤンキース・デビルレイズ戦を振り返り、「3塁側で見てるんですけどね。ホームラン見ましたよ、松井(秀喜)さん。とにかく松井さん、東京ドームがよく似合う」と語った。
その後、メジャーリーグの専門家は「メジャーリーグとしては何とかエンターテイメントの世界で1位に行きたい」と述べたうえで、23年シーズンから“ピッチクロック”を採用したことで、「昨年、2時間39分になったんですよ。平均試合時間が」と説明。試合時間を短縮することで、アメリカンフットボールやバスケットボールに対抗しようとしている意図を解説した。
これを受けて、恵俊彰は「メジャーリーグ機構っていうのは、いろんな…こうやって(試合の)場所も選ぶし、時間を短くして、ホームベースの大きさも大きくして、ちょっとでも盗塁を増やしたりとか」と語ると、コメンテーターのふかわりょうも、「スポーツにビジネス目線、その尺度でルールが変わっていくのも大事なんでしょうね」とMLBの取り組みを理解している様子だったが…。
「恵さんはサラリと『ホームベースのサイズが大きくなった』と発言していましたが、ホームベースのサイズは変わっていません。一塁から三塁ベースが15インチ(約38センチ)から18インチ(約46センチ)に拡大されたのは昨シーズンのこと。これによって、塁間の距離が4.5インチ(約11センチ)短くなったことで、盗塁の成功率が高まり、怪我の防止にもつながったと言われています。もしも恵さんが言うように、ホームベースが大きくなったらストライクゾーンも大幅に変わるはず。そのため、視聴者の中にはわざわざネットでルールを調べたうえで《やっぱ誤情報か》《ホームベース変わったらストライクゾーンも変わるやろ》《訂正まだ?》とツッコミを入れる動きが見られました」(メディア誌ライター)
MLBでホームベース拡大というトンデモ発言も、“大谷旋風”にかき消されてしまったようだ。