JR京葉線ダイヤ「改悪」騒動の一方で実は「総武線」で事足りる乗車パターン

 一度は3月のダイヤ改正で朝と夕方以降の通勤快速と快速の廃止が発表されたが、沿線の自治体や住民から強い反発を受けて撤回されたJR京葉線。ちなみに内房線の蘇我―君津、外房線の蘇我―上総一ノ宮は、いずれも京葉線だけでなく総武線経由でも東京まで1本で行くことができるので通勤には大変便利だ。

 距離はどちらも同じ43㎞。朝ラッシュ時(6~7時台)の東京駅までの所要時間を調べると、まず京葉線が通勤快速が41~42分、快速が43~45分、各駅が49~62分。これに対し、総武線経由だと快速のみの運行で48~54分。つまり、京葉線の通勤快速と快速のほうが東京に早く着くことになるが、ここに大きな落とし穴がある。東京駅構内で列車を降りてからの「移動時間」だ。

 京葉線は地下深くにあり、混雑する朝の時間帯だと八重洲南口までは10分前後、オフィス街の大手町に近い丸の内北口だと15分前後もかかる。新幹線や他の在来線、地下鉄に乗り継ぐ場合も路線によって異なるが、各ホームへの移動時間は最長で15分は見ておいたほうがいいだろう。

 一方、総武線も地下ホームだが、京葉線ほど深い場所にはなく、八重洲南口までは10分前後とほぼ変わらないものの丸の内北口までは5分程度。乗り換え先のホームまでの移動時間も5~10分ほどだ。

「つまり、トータルの通勤時間で考えれば、どちらを使ってもほぼ同じか、総武線利用時のほうが若干早く会社に到着する可能性があるということです」(鉄道専門誌編集者)

 また、注意すべきは乗車駅が京葉線が乗り入れている外房線の土気―上総一ノ宮の場合。7時台の通勤快速よりも6時台の快速の乗車時間のほうが9分も速く東京に着くからだ。

「この通勤快速が土気の次の誉田で9分停車するためです。実は、東金線の成東発東京行きの京葉線通勤快速と同駅で連結作業を行うため、長時間停車せざるを得ないんです。騒動の時はこれに言及するメディアがありませんでしたが、外房線の当該区間から乗られる方は、途中駅に乗り換えしないのであれば総武線快速でも困らないはずです。当初、京葉線の通勤快速・快速の廃止を発表したJR東日本にはそういう意図もあったのでしょう」(前出・鉄道専門誌編集者)

 もし沿線に住んでいるなら、京葉線と総武線、どっちを使ったほうが最短時間で会社に出勤できるか自分で比べてみるといいかもしれない。

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