サッカー界初の快挙!元オランダ代表のあのレジェンドが「ユーロ紙幣」に

 現在、欧州20カ国で採用され、米ドルに次ぐ国際通貨となっているユーロ。片面が国ごとによってデザインが異なる硬貨と異なり紙幣は各国共通だが、オランダでは今年独自のユーロ紙幣を発行することを発表した。

 しかも、描かれるのは90~00年代に同国代表や英プレミアリーグのアーセナルなどで活躍した、元サッカー選手のデニス・ベルカンプ。98年フランスW杯準々決勝の対アルゼンチン戦、後半終了間際に敵ペナルティエリア内で見せたジャンピング・トラップの場面を肖像画に採用し、この時の背番号「8」にちなんで欧州では初の8ユーロ紙幣となる予定だ。

「このシーンはトラップ直後に敵DFをフェイントでかわし、そのまま決勝ゴールを叩き込んだ大会最高のプレーのひとつ。四半世紀以上経った今でも“神トラップ”として語り継がれています」(サッカー専門誌編集者)

 オランダ人のサッカー選手といえば、74年と78年W杯で連続準優勝を果たした当時の代表の中心だったヨハン・クライフが有名だが、ベルカンプはそれに次ぐレジェンド。だが、多数の国や民族で使用されるユーロ紙幣は旧デザインを含め、人物の肖像画は避けていたはず。なぜ、今回採用に至ったのか?

「一般に流通するものとは異なる記念紙幣という扱いだからです。実は、ユーロの記念紙幣や記念硬貨はこれまで各国で数多く発行されており、それ自体は珍しいことではありません。ただし、サッカー選手のユーロ紙幣は初めて。すでに引退から20年近く経っていますが今も人気があり、プレミアが付くことが確実視されています」(同)

 ちなみにアルゼンチンでは未だ実現には至ってないが、20年には同年亡くなったマラドーナ、22年のカタールW杯優勝直後にはメッシの紙幣発行の計画が報じられている。今回のベルカンプの記念紙幣でも海外のネット上では《欲しい!》というサッカーファンからのコメントも相次いでいる。

 これをきっかけに古今東西の名選手たちが紙幣になって復活なんて可能性もありそうだ。

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