南海電鉄の関係者全員を「出禁」にした大阪・居酒屋店主「激怒の原因」

〈注 南海電鉄関係者様すベて入店禁止とさせて頂きます!! 入店後南海様とわかった時店で精算、出店おねがいします!!〉(原文ママ)

 大阪府のある居酒屋が張り出した、南海電鉄関係者に限って「出禁」にするという張り紙がSNSに投稿されて話題になっている。

 張り紙には「激おこマーク」や「車両進入禁止」の交通標識が描かれており、店主の「怒り」が伝わってくる。

 投稿は人気ロックバンド「たま」の石川浩司によるもので、石川は「南海電鉄は一体何をしでかしたんだ」と首をかしげている。コメント欄には、酒の席でのトラブルや南海ホークスの身売りをいまだに根に持っているのではないかなど、様々な憶測が流れた。ただ、激おこしているわりには、南海電鉄関係者「様」と敬称を忘れていないなど、店主の複雑な思いもみてとれるのだ。果たして店と南海電鉄との間に何があったのか。

 実は、店主は一部ネットメディアの取材に対して「料金トラブル」があったことを告白している。南海電鉄関係者が11人で来店し、3時間ほど飲食したのだが、店が料金約5万6000円を提示すると、「ぼったくり」などと声を上げたことで揉め事になり、警察沙汰に発展したという。結局、店が4万4000円に減額して折り合いを付けた。だが、その日以降、南海電鉄関係者を出禁にしたというのである。

「この投稿が拡散すると、多くのXユーザーから《11人で5万6000円はむしろリーズナブル》という声が続出しました。実際にどの程度の料理や酒が提供されたのかはわかりませんが、警察沙汰にまで発展するほどの騒ぎになって、安くなったのは1人あたり1000円程度。大人の飲み方としてスマートじゃない、という意見も見られましたね」(情報誌ライター)

 南海電鉄はこの件についてコメントしていない。また、店主は先のメディアの取材に対し、出禁によって客の入りが少なくなり、その結果「店がつぶれてもかまへん」と答えている。両者の「和解」は今のところ難しいようだ。

(ケン高田)

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