解決!歯科治療の秘密「10」(3)いい医者・悪い医者の見分け方

Q7 大学病院などでは2回目以降の治療から別の医師が担当するケースがあるのはなぜか?

「大学病院というのは、診療機関であると同時に教育機関であり、研究機関でもある。ですから、中心になる先生がいて研修医や医局員などで1つのチームを作り、トップの先生が治療方針を立て、次回からこういうステップに入るから次はあなたが担当しなさい、となります。2回目から担当医師が代わるのは、そんな理由からなんです」

Q8 2〜3歳頃までに口内に虫歯菌が入らなければ、一生虫歯にならないという説は本当?

「確かに、産まれたての赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。とはいえ、その後、お母さんとの接触などにより感染するもので、100%防ぐことは不可能です。ですから、できるかぎり虫歯菌が入ってくる時期を遅らせてあげるよう、心がける。で、虫歯菌がいるからイコール虫歯になるのではなくて、虫歯菌がいても砂糖のとり方に気をつけたり、ブラシのしかたを学んで実行しておけば、虫歯にならないということを教育すべきですね」

Q9 歯科医はなぜ「痛みがない親知らず」を抜くことを勧めるのか?

「親知らずは痛みがなく自覚症状がない場合も、骨の中に潜っていて、周囲の歯を手前に押してくると、かみ合わせが狂ってくる場合があります。ただ、痛みなど急性の症状を起こしている場合は、炎症を広げてしまうため、抜くことができないので、抜くのであれば痛みがないうちに、ということになります」

Q10 いい歯科医院と悪い歯科医院とを見分けるポイントはどこにありますか?

「いくら一生懸命歯を磨いても、そのあとにあんパンばかり食べていたら、虫歯や歯周病になるリスクは高くなるように、歯の病気は生活習慣が原因。ですから、そこを正していかなければなりませんが、そこにポイントを置いて丁寧に説明できる医師がいる病院は『いい歯科』ですね。一方、悪い歯科は治療技術が低いだけでなく、説明しない、あるいは説明不足の歯医者がいる病院。まずは、そこを見極めてください!」

時間とお金がかかる歯科治療だからこそ、きちんと医師とコミュニケーションをとり、納得して治療に臨みたい。それがベストな治療を受けられる最善策だ。

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