「このポストは表示できません」Xで外部サイトが表示されない理由

 X(旧Twitter)のリプライでYouTubeやInstagramなどのサイトのリンクを貼り付けて投稿すると、他のユーザーには「このポストは表示できません」となり、リプライが見えない状態になっていることが分かった。これはX社が意図的にやっているといった指摘もあり、批判の声が殺到している。

「12月に入ってから、一部ユーザーが外部サイトのリンクを貼ってリプライをした際に、他のユーザーから投稿自体が閲覧できなくなっているとの報告が相次ぎました。様々なユーザーが自分のアカウントを使って検証をおこなった結果、投稿したアカウントによってリプライのリンクが表示されるものと表示されないものがあり、非表示の投稿には主にYouTube、Instagram、Yahoo!ニュースなどのリンクが貼られていたことが分かりました」(フリーライター)

 なお、「オタク総研」の編集部がXのプログラムを解析したところ、表示されないリプライはシステム内部で「tombstone(墓石)」と名付けられていたといい、直接アクセスすれば通常どおり表示できることから、一部でのリプライのリンク非表示問題はバグではなく、「X社が意思を持って実施した対応」だと結論づけている。

「Xでは今年8月にも、オーナーのイーロン・マスク氏に批判的な報道をした『ニューヨーク・タイムズ』や『ロイター』、ライバルである『Threads』や『Bluesky』のリンクを開く時だけ4~5秒の遅延が発生していることが明らかになりました。今回は一部ユーザーがリプライで一定のサイトのリンクを貼り付けると表示されないということで、ユーザーが気付きにくいことをこっそりやっているのがなんとも…」(ITジャーナリスト)

 Xは広告離れが深刻な状況となっているため、なるべく外部サイトにユーザーを取られたくないのかもしれないが、さすがにやり方が姑息すぎるのではないだろうか。

(小林洋三)

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