日本時間10日の午前5時過ぎ、米大リーグのストーブリーグで最大の目玉になっていた大谷翔平選手のドジャース入りが発表された。
それまで、連日のように移籍先候補を紹介してきた各テレビ局も、突然のビッグニュースに大慌て。特に収録を終えていた同日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)は、ラテ欄に【大谷翔平選手争奪戦の行方】と告知していたにもかかわらず、大谷ネタを全カット。急きょ、放送内容を差し替えたことで、視聴者からは「タイトル詐欺」「収録した大谷ネタやれよ」「大谷は客寄せパンダか」といった批判が殺到していた。
メディア誌ライターはこう解説する。
「以前から『ワイドナショー』は、録画放送のために緊急のニュースに対応できず、鮮度の悪さが指摘されていました。とはいえ、同日の昼間に放送された『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)は収録番組ですが、『こんな予想していました』と、大谷ネタをオンエアしたことで、批判の的になることはなかったんです」
ちなみに、放送では元侍ジャパンで野球解説者の里崎智也氏が出演。
「僕はエンゼルスに残留するんじゃないのかなって思います」
という風に前置きしながら、「大谷の色々な発言を切り取った中で、一番フィットするのはドジャースなんです」と、予想していた。
一方、あるラジオ番組でも収録した放送が流れたのだが、堂々の対応に〝あっぱれ〟の声が上がった。
「ドジャース移籍の発表から約2時間後に放送されたラジオ番組『石橋貴明のGATE7』(TBSラジオ)では、MLBジャーナリストのAKI猪瀬氏がゲスト出演。すると、声高に大谷の“エンゼルス残留”を主張していたのは、もはや清々しさすら感じましたね」(前出・メディア誌ライター)
大谷の移籍をめぐる騒動で、結果的に「ワイドナショー」の往生際の悪さだけが際立つ結果となったようだ。
(風吹啓太)