流行ってない!「あさイチ」の仙台名物紹介に「2度目のデマだ」反論殺到

 NHK仙台局の手嶌真吾アナウンサーが22日、朝の情報番組「あさイチ」に生出演。地元の名物としてB級グルメ「マーボー焼きそば」を紹介し、視聴者から疑問の声が上がっている。

 この日番組では、「食べたい!宮城 大人気グルメ」と題して、晩秋の宮城のうまいもの巡りルポを放送。大行列が出来るスーパーの“おはぎ”や、こだわりの“おにぎり”などが紹介された。

 さらに、手嶌アナは“知られざる名物”として、現在、宮城県内の中華料理店32店舗で提供されているご当地中華グルメ“マーボー焼きそば”を紹介。「聞いたことがない」というMCの博多大吉に、手嶌アナは「でもね、仙台では大人気なんです。わざわざ他県から食べに来る人もいるんです」と自信満々に紹介した。

 ところが仙台を中心とした地元視聴者からは「仙台名物はウソ」「マーボー焼きそばはケンミンSHOWが流したデマ」「まったく熱愛していない」「何かの印象操作か」といった疑問の声がSNSなどに続々と上がったのだ。

 実はマーボー焼きそばは、2013年にバラエティ番組「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)で“仙台人はみんな食べている”と紹介されている。ところが放送後、地元住民から「そんな料理は聞いたことがない」という声が相次ぎ、物議を醸しているのだ。

 テレビ誌ライターが語る。

「取材を受けた中華料理店の店主は当時、『出るのは1日にせいぜい1、2食。地元民が誰でも知っているみたいに紹介されたので、ビックリした』というコメントを残しています。NHKがまたもや地元名物と紹介したことで、ネット上では『ケンミンSHOWの焼き直しじゃないか!』と波紋を広げています」

 実は「あさイチ」では、某番組(ケンミンSHOW)の間違った情報を逆手にとって、いっそ名物料理にしようと地元の中華料理店が立ち上がって本当に流行させたというくだりを“再現VTR”にて紹介している。しかし、地元では10年経った今でも名物と呼ばれるほどには浸透していないという声が圧倒的のようだ。
 
 結果的に、全国放送で2度も仙台名物に祭り上げられた「マーボー焼きそば」。確かに味は“ウマい”と評判だが、地元のソウルフードに定着するまでには、もう少し時間がかかりそうだ。

(ケン高田)

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