ここのところYouTube界に増え続けているのは、海外の視聴者をターゲット層にした面白動画だ。海外で火が付いた人気TikToker・じゅんやが始めたコミカルなネタ動画は徐々に日本にも浸透。じゅんやの同級生であるさがわ、そして人気カップル系YouTuber・ヴァンゆんとして活動していたヴァンビが「スパイダーメーン」として海外向けのYouTubeチャンネルを新しく立ち上げると、日本最速で登録者数1000万人を超えを果たし大きな話題となった。
そんな中、YouTube専門のニュースサイト・ユーチュラが発表した9月の月間チャンネル登録者数ランキングで、並み居る有名人を抑えて上位にランクインしたのが「Mochi.もち」という家族YouTuberのチャンネルだ。チャンネル登録者数602万人（10月1日時点）で、あのトップYouTuber・ヒカキンのゲームチャンネル「HikakinGames」の591万人を超え、いまも伸び続けているのだ。
群雄割拠のYouTubeの世界で、海外向け動画もこぞって製作される中、なぜ彼らは短期間でヒカキンを超えるほどの人気を得ることができたのか。YouTuberに詳しいライターが話す。
「もちさんのチャンネルの中で特に人気なのが、動物系のショート動画です。例えば、子供が子猿とフルーツを分け合うというほっこりした映像を見たあと、女性が手でハートマークを作りニッコリと微笑むという動画は1億3000万回も再生されている。最近のYouTubeは過激なドッキリや炎上系など、見ていて不快になるものも多い中、もちさんのチャンネルを見ると心が癒されるのでしょう。また、チャンネルの宣伝などを投稿することができるコミュニティ欄に、可愛らしいネコの画像を投稿し続けているところも、チャンネルのアピールに繋がっており、うまい戦略と言えますね」
今後も登録者数は増えていきそうだ。
（佐藤ちひろ）
