仏いじめ加害者の逮捕に「やりすぎ」「異常事態」…「めざまし8」に批判の声

 フランスの中学校でいじめを行っていた少年が、授業中に逮捕されるというニュースが、日本の教育界に衝撃をもたらしている。AFP通信によれば、加害者の少年はクラスメートが見守る中で手錠をかけられたようで、学校関係者の間では「なぜ授業中に?」と疑問の声があがっていたという。

 このニュースを詳しく解説したのは9月28日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)。フランスではいじめを「犯罪」とみなして今年3月に刑法を改正し、被害の程度によって、拘禁刑および約710万円から約2360万円もの罰金が科されることになったという。番組では、フランス政府報道官の「これがいじめから子供を守る我々のやり方だ」というコメントを紹介し、その後、意見を求められた教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹氏は「見せしめっていうかね。それの効果を狙ってるんじゃないかなと思うんですけど」と前置きして、担任の教師や周囲の子供たちが大きなショックを受けたのではないかと指摘。そのうえで「どう考えてもやり過ぎだと僕は思いますね」と結論づけた。

 MCの谷原章介は「学び舎に警察権力が介入するっていうことに対する怖さもあると思うんですけど」と、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長で東京都こども未来会議委員を務める大空幸星氏に話を振ると、大空氏は福岡県福岡市の私立中学校のバスケットボール部で起きた“チェーン暴行事件”について言及。「これじつは昨日、警察が学校に入っているんですね。ですから日本も厳罰化まではやってませんけど、警察もケースによっては介入しているという事実としてあります」と述べて、先ほどの尾木氏の意見に賛同。「見せしめなんですよ」と述べて、「マクロン政権の報道官が、ひとつの学校のいじめのケースについて、『これが政府のやり方だ』『これは政府と警察が合意してやったんだ』と言ってるわけですよ。けっこう異常事態ですよね」と批判した。

「フランスの断固とした措置に、ネット上では《日本も厳罰化すべき》《いじめは犯罪だから当然》などなど、日本でも厳罰化を求める声が多く寄せられていました。番組では尾木さんと大空さんが、まるで加害者を擁護しているように受け取られたのか、SNSでは批判が殺到。《被害者のことを考えたら『やりすぎ』とは思えない》《いじめ加害者がのさばっている方が異常事態では?》といったコメントが見られました。21年度の小中高の学校のいじめの認知件数は約61万5000件と過去最多。また、昨年に自死した小中高の児童と生徒は512人で、こちらも過去最多。自死の原因のうち、いじめは1%台と発表されていますが、学校側が重大事態と認定するまでかなりの年月を要するケースもあります。たとえ見せしめでも、加害者への厳罰化を望む声が増えるのは時代の流れかもしれません」(メディア誌ライター)

 いじめによる悲劇がこれ以上起きないことを祈るばかりだ。

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