サンリオが運営する屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)がV字回復を見せている。2013年には年間来場者数が約114万人にまで落ち込んでいたが、18年には約220万人とほぼ倍となっており、平日の集客においては4倍にもなっているというのだ。
「その復活は、小巻亜矢館長の影響が大きいと言われています。彼女が14年にピューロランドに赴任すると、それまで子供向けだったパレードを大人向けに変え、様々なアーティストとのコラボ企画を行うようになりました。最近ではSNS映えするスポットを用意したり、インバウンドの外国人観光客に受けるショーを始めたりと、これらの企画が次々に当たっているのです」(経済ジャーナリスト)
ネット上では、そんな復活劇に《以前の平日はガラガラだったもんな…》《10年以上前に子供と遊びに行った時は、ここまで持つとは思えない状況だった》《昔はただ着ぐるみを眺めるだけのテーマパークだったのに》など、過去の閑散状態だったピューロランドの思い出話で盛り上がっている。
「1990年代のピューロランドは、ひたすら赤字状況が続いたため、株主からは『サンリオのお荷物』とまで言われていました。そこから客ターゲットを“大人女子”に変えてからは来場者数がグングン伸び、今やテーマパークの来場者数としては東京ディズニーリゾート、ハウステンボスに次ぐ3位になっていますからね(USJは2017年以降非公開)。ツボを掴んだだけに、今後も快進撃が続くのでは」(同)
ダメだった頃しか知らない方は、実際に生まれ変わったピューロランドを訪れてみてはどうだろうか。
(小林洋三)