「渋谷はハロウィーンのイベント会場ではありません」
来るハロウィーンに向けてメッセージを発信したのは東京・渋谷区の長谷部健区長。さらに会見では、「ハロウィーン目的で、渋谷駅周辺に来ないで欲しい」と強く呼びかけていた。新型コロナが5類に移行して初めてのハロウィーンとなることもあって、10月27日から11月1日までは路上での飲酒を制限し、酒類の販売も自粛を呼びかける見通しだ。
「区長の気持ちもわかりますけど、『渋谷に来ないでください』と呼びかけることが最善のやり方とは思わないんですね」
渋谷区長の発言に疑問を投げかけたのは国際弁護士の清原博氏。コメンテーターとして出演した9月13日放送の「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」(TBS系)でのことだった。清原氏はさらにこう続けた。
「花火大会でも有料席があったりして、無料ではなく、有料っていうのがありますよね。花火大会はイベントなんだけれども、ハロウィーンも渋谷ではイベントなんだと思うんですよ。だとしたら、まさに会場を有料にする、と」
司会の石井亮次アナから「交差点ですけどね」とツッコミが入るも、清原弁護士は「だからその時は区長の力で警察と協力して交通規制して、会場一帯をね、このエリアはイベント会場として『お金払ってください』と。そして、そのお金でトイレを設置したり、着替えるところを設置したり、ゴミ箱設置したり、そういうふうにやれば…。『来ないでください』じゃなくて、イベント会場だから『お金払って来てください』のほうが僕は良いと思います」
この発言にネット上では《有料にすれば人も来ない》《ついでに仮装も禁止しては?》《仮装したらお金払うのはどう?》と賛同する声があがる一方で、《交差点を封鎖したら大パニックになるぞ》《通勤族のことも考えてほしい》といった反対の声も見られた。
「渋谷のハロウィーンを有料制にするのは、突拍子のない意見に聞こえますが、ここにきて現実味を帯びてきていると言えます。コロナ禍が起きる前、2018年10月31日には一部で暴徒化する動きも見られ、一夜で13名もの逮捕者が出る騒ぎとなりました。その翌日、渋谷の駅周辺にはゴミが散乱。長谷部区長は渋谷ではなく代々木公園に誘導するプランや有料制について検討していると語っていたのです。たしかに、膨大な量のゴミの処理や警察官の警備には莫大な税金がかかっていますからね。近い将来、有料化に踏み切る可能性はゼロではないでしょう」(社会部記者)
混乱必至のハロウィーン。5年前のような騒ぎにならなければいいのだが…。
(福島シゲル)