あまりに非常識!維新・大阪市議が選挙ポスターを「デジタル塗りつぶし」して批判殺到

 大阪維新の会のお膝下、大阪の交野市で9月10日投開票された市議会選挙に関し、大阪維新の会の大阪市議がX(旧ツイッター)に投稿した内容が「非常識」と波紋を呼んでいる。

 前日の9日、大阪市議の本田リエ氏が「市議会議員選挙の投票日は明日9月10日です 維新の会からは5人が立候補してます 是非投票よろしくお願い申し上げます」と維新候補を応援する投稿を行ったのだが、同時にアップされた画像は、選挙ポスター掲示板の写真を加工して維新候補5人を緑の太線で囲み、それ以外の候補を塗りつぶすという悪質なもの。
 
「選挙のための応援なら、候補者の写真をアップして『改革、頑張ってます』などと自分たちの活動を訴えれば良いものを、さも『他の候補者は要らない』とでもいったような発想とやり方に、SNSには『非常識』『バーチャル選挙妨害』などと非難の声が相次いでいます」(在阪マスコミ記者)

 顔が塗りつぶされていた山本景市長はすぐさまXで抗議。市の選挙管理委員会にも苦情が殺到したというが、選挙違反とか妨害に該当するか以前に、普通の感覚の人ならこれを見ておかしいと思うのは当然だろう。

 それにしても維新議員の不祥事が目立つ。4月に行われた統一地方選では、関西以外の都市部でも躍進。いよいよ全国に党勢拡大しつつあるが、そこで問われるのが個々の議員の「質」だ。ところが議会の欠席、失言など問題が続出。日本維新の会代表の馬場伸幸氏もその点は自覚していて、「新人教育」の徹底を表明している。

 だがこの本田議員、50歳で大阪市議になってから3期目。松井一郎前大阪市長の引退に伴い22年9月に行われた次期市長候補を決める維新内の予備選では、5人の候補者のうちの1人になっている。だから今後の維新を担う中堅どころなのだが、それでこの感覚なのだから呆れる。

 そこで思い出されるのが、8月17日に日本維新の会が発表した、党のマスコットキャラクターの一件だ。

「一般からの募集した400点以上の作品の中から馬場代表が選んだのは、鼻息荒いイノシシがハッピを着ている『いしんのしし』というキャラクター。『維新の行動力や清廉潔白さを表したもの』ということなのですが、着ているハッピは明らかに新選組のデザイン。新選組と維新の志士は、討伐する・されるの敵方の関係なわけで、『大丈夫か?』とモノ笑いの種になりました」(同)

 11月には幹事長の藤田文武氏が“文春砲”を食らって、政治資金収支報告書で60万円の不記載があることが指摘された。「清廉潔白」さも問われる事態に発展しているのだ。

(猫間滋)

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