「まったくコメントしないと思ったら寝てた?」「なんでそこでCMに?」「なぜバービーの名を…」などと疑問の声が殺到したのは、9月5日放送の「ひるおび」(TBS系)。この日に行われた京都アニメーション放火殺人事件の初公判。事件で重度の火傷を負った青葉真司被告は法廷に車椅子で現れ、「こんなにたくさんの人が亡くなるとは思っていなかった」などと証言した。
番組では、青葉被告の主治医を務めた医師の「正面で向き合って逃げないでほしい」といったコメントを紹介。スタジオでは、代役MCを務める八代英輝弁護士、元横浜地検刑事部長の若狭勝氏、東京未来大学教授で犯罪心理学者の出口保行氏、ジャーナリストの大谷昭宏氏といった面々が、議論を繰り広げた。
そんな中、八代氏が「バービーさんね」と話しかけたのはお笑いコンビ・フォーリンラブのバービー(39)だった。八代氏はこう続けた。
「被害者、亡くなっただけでも36名もいらっしゃるということで、その家族も多くいらっしゃるわけですよね。その家族の方々にとっては、多くの方々、この4年間、時間がまったく進んでないって方もいらっしゃると思います。ちょっとずつ、前を見ていこうと思い始めた家族の方もいらっしゃいます。そういった方々、取材させて…、協力いただいたところもありますのでご紹介していきたいと思います」
その後、バービーが発言するかと思いきや、進行係のアナが「遺族の方々の思いはいろいろ複雑でもあります」と述べると、CMへと切り替わった。「バービーさん」と話を振って、そのままコメントをさせなかったことに対して、SNSでは《なぜバービーを呼んだのか》《バービーさんへの声かけは何だったんだ…》《まさかウトウトしてた?》といった反応が寄せられていた。
「視聴者がア然とするのも無理はありません。『バービーさんね』と前置きすれば、当然、その後、バービーさんが何か話すのかと思いきや、番組はCMに突入。CMが終わってからも、バービーさんに発言の機会はなかなか与えられず、放火事件の遺族の声を紹介していました。その後のスタジオのトークでも大谷さんと出口さんの間にはさまれて、所在なげにしていたのが印象的。36人もの命を奪った凶悪犯罪だけに、バービーさんには荷が重いテーマだったのかもしれません」(メディア誌ライター)
バービーには、別の話題を取り上げる際に存在感を発揮してほしい。