「金正恩総書記の乗馬技術」を競馬関係者がジャッジ「斤量がヤバい…」

 11年に亡くなった父親の金正日前総書記の後を継ぎ、北朝鮮の最高指導者となった金正恩総書記。国際社会から孤立した閉鎖的な国家体制は変わらず、国民に対しては神にも等しい絶対的な存在と位置付けられている。

 そんな北朝鮮には騎馬部隊が存在し、平壌で開催される軍事パレードにも参加。また乗馬は、ロイヤルファミリーをはじめ幹部たちの嗜みとなっており、金総書記も毛並みの美しい白馬に跨る凛々しい姿が、動画や写真でたびたび公開されている。

 もちろん総書記を英雄視するプロパガンダの一環だが、気になるのはその乗馬の腕前。プロはどう見ているのか、かつては騎手としても活躍したJRAの現役調教師に聞いてみた。
 
「映像を見ましたが、普通にサマになっていたと思います。馬をゆっくり歩かせる常歩(なみあし)の時は背筋をピンさせて姿勢がよかったですし、一番驚いたのはレース並みのスピードになる襲歩(しゅうほ)で馬を走らせていたこと。しかも、やや前傾となる騎乗姿勢も上体がほとんどブレることなく安定していました。あれは素人レベルどころか完全に上級者です」(調教師)

 ユーチューブでは競馬の追い切り風の調教風景や「暴れん坊将軍様」と名付けた人気時代劇のパロディなどに加工したネタ動画が複数出回っているが、ネット上には《普通に乗馬上手いだろ》《人は見かけによらないな》など驚きのコメントが並んでいる。

「ただ、気になったのは鞍上の重量。以前、何かの記事で体重140㎏以上と書いてあったのを読みましたが、それが事実なら馬にとっては大きな負担。あれほど美しい馬なので故障しないか心配です」(同)

 重量が減れば、馬はその分だけ早く走れるようになる。今のままでは競馬関係者も認める騎乗技術も宝の持ち腐れ。馬のためにもう少し痩せたほうがよさそうだ。

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