「意外にも観客の入りは3割程度。東京はあいにくの雨模様だったことも影響しているかもしれませんが、公開3日目の日曜日にしては寂しい感じがしました」
映画ライターが語るのは8月11日に公開された綾瀬はるか主演映画「リボルバー・リリー」(東映)。長谷川博己、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司ら豪華キャストが集結し、綾瀬はS&W M1917リボルバーを自在に操る元敏腕スパイ・小曽根百合を演じる。
※以下、ネタバレに関する記載があります。ご注意ください。
8月14日に発表された8月11日〜13日の映画ランキング(興行通信社)では7位とトップ5入りを逃す結果となったが、前出の映画ライターは「綾瀬のために作られたような映画」としてこう評する。
「冒頭からラストまで、ほとんどのシーンに綾瀬が出ずっぱり。ガンアクションだけでなく、1対1の格闘アクションも見もので、会話シーンでも綾瀬のアップばかりで、ファンにとっては至福の139分になったことでしょう。綾瀬の肌見せシーンも随所にあって、息を飲むほどの美しさ。中盤で綾瀬が負傷し、布団の上で治療を受ける場面があるのですが、背中から鎖骨を汗だくにして、痛みでアエギ声をあげたシーンは“綾瀬史上”最高の艶技とも言えます」
大手映画サイトのレビュー欄を見ても《これまでで最も美しい綾瀬はるか》《綾瀬さんの演技に大満足》といったコメントとともに高得点がつけられている一方で、《テンポが悪い》《豪華俳優陣の無駄遣い》といった辛辣なコメントも…。8月16日現在、5点満点で3.1点と賛否わかれる結果となっている。
「綾瀬はるか主演だけに大ヒットを期待していたのですが、残念ながら“不発”となる可能性は高いと言えます。その要因は公開のタイミング。綾瀬は8月13日放送の『バナナマンのせっかくグルメ』(TBS系)をはじめ、関西ローカルの情報番組にも出演し、映画のPRを行っていましたが、8月15日は終戦記念日。一方、『リボルバー・リリー』では、日本陸軍と海軍が激しく対立する中で、ヒロインの綾瀬を中心に、激しい銃撃戦が展開されます。終戦記念日の前日には、綾瀬が『news23』(TBS系)に出演し、ウクライナからの避難民にインタビューを行っていましたが、当然ながら、映画についてはいっさい触れませんでした。作品の内容はもちろんですが、公開のタイミングにも問題があったのではないでしょうか」(前出・映画ライター)
とはいえ、台風が去った後、綾瀬目当てに多くのファンが劇場に足を運ぶことを期待したい。
(福島シゲル)