商品を褒めちぎって大ウケ!視聴者が嫌う「案件動画」が大人気のYouTuberがいた

 YouTuberが企業から広告費を取って商品のPRをする「案件動画」。YouTuberの中には「案件」であることを隠し、普通の動画のように撮影してギリギリまで視聴させ、最後にネタバラシをするという手法を用いる者もいる。「案件動画」は視聴者から嫌われる傾向にあるため、一見プロモーションとはわからないような企画構成が主流となったようだ。

 しかし、最近では視聴者の目も肥えてきたため、そのような案件動画には、低評価を押すユーザーも少なくないという。かといって、商品を前面に押し出したプロモーション動画を投稿すれば、ファンが離れてしまうケースもある。登録者数が増え、案件が入り始めたYouTuberにとってはちょっとしたジレンマだったようだが…。

 そんな中、逆に案件動画であることを全面に出して視聴者から喜ばれているYouTuberもいるという。

「社員が会社で突然料理を作り始め、それに社長がツッコミを入れるという『ながの社長のハッピーチャンネル』がそれです。この動画は仙台の建設会社社長によるものですが、登録者数約100万の彼の元には、食品メーカーのミツカンや、家電メーカーのアイリスオーヤマなど、大手企業からのオファーが多いのです。そして、動画では他のYouTuberと違って商品を思いっきり宣伝していて、これが人気を博しているんです。8月4日に投稿されたアイリスオーヤマのパックご飯の案件動画では、《建設に関係ない案件来るの草》《他の商品の案件も来てほしい!》《これ見よがしなプロモーション好き》と、視聴者から応援コメントが殺到していましたね」(YouTubeライター)

 YouTubeにはめずらしい、商品を褒めちぎるわかりやすいプロモーションが、逆に視聴者には目新しかったようだ。

(佐藤ちひろ)

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