「腸活レシピ」で夏の疲れを一発解消!(1)居酒屋メニューでも健康になれる

「老活」や「終活」など、世の中には様々な〝◯◯活〟があふれているが、このところよく聞かれるのが「腸活」という言葉。「どうせOLさんたちの専売特許でしょ?」と思うなかれ! 男性にこそ必須な健康法だ。夏バテ解消や免疫力のアップなど、簡単に始められるオヤジ流の「腸活レシピ」を以下─。

 そもそも「腸活」とは何なのか。健康料理家の川上晶也氏がこう説明する。

「腸内環境を整えるために、腸内の善玉菌を増やす作業をすること。それと同時に、悪玉菌が増えないよう心がけることを、主に『腸活』と言います」

 こうした腸内細菌の存在は、何となく聞いたことがあるはずだ。腸内には善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌が存在し、善玉菌は健康維持などに欠かせない菌。一方、悪玉菌は体に悪い影響を及ぼすとされている。

「理想的なのは善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌が7という割合。そして日和見菌は、優勢な菌の味方になるとされていることから、善玉菌を優勢にして味方につければいいと言われています。そこで大切なのが『善玉菌を優勢にする食生活』を送ることです」(川上氏)

 善玉菌を優勢にするためには、味噌や納豆、キムチなどの発酵食品が〝武器〟になるという。川上氏が続ける。

「食べ物に含まれる善玉菌は胃酸で死滅しても、死骸が腸内で生きている善玉菌のエサになるので有効なんです。あと、海藻などの水溶性食物繊維とオリゴ糖も善玉菌のエサになります。その他では悪玉菌の働きを抑えつけてくれるお酢も有効ですね。こうした食べ物を毎日、少しずつでもいいので取り入れることをオススメします」

 とてもシンプルなラインナップながら、毎日、自炊して取り入れるとなると、面倒くさいと感じるオヤジたちも少なくないはず。

 そこで「中高年の方がよく行く居酒屋にも、腸内環境を改善できるメニューが豊富にあります」と話すのは「日本美腸メソッズ協会」代表の田和璃佳氏だ。

「オニオンスライス、トマトスライス、キャベツ、枝豆、冷奴、きゅうりと海藻の酢の物、キムチ、きんぴらごぼう、大根サラダ、もずく酢などをチョイスしましょう。これらのメニューの共通点は、食物繊維が豊富だったり、発酵食品であることです」

 居酒屋メニューで健康になれるなら、ストレスなく始められそうだ。

 さらに「野菜だけではもの足りない」と、こぼすオヤジたちにこんな朗報が。

「鶏肉を使う焼き鳥やバンバンジーも腸活的には大歓迎です。あと、カツオのたたきやサバやサンマの塩焼きもOKですね。中でもマグロの山かけはオススメ。山芋はネバネバ食材の代表格で、栄養を大腸にそのまま運び、腸内細菌のエサにしてくれる役割を持つ優れものなんです」

「腸活=自炊」をイメージしがちだが、居酒屋でも十分、腸活はできるのだ。

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