改正刑法で夜のクラブ嬢が抱く不安「これまで60人にカラダを許したけど…」

 今年6月に改正刑法が成立し、男女の営みに関する法律名が「強制」から「不同意」へと変更された。今後は、経済的地位を振りかざし、被害者の同意なしに性的な行為を行えば厳しく処罰される可能性がある。新法は7月13日に施行された。

「ビクビクしているお客さんは結構いますよ。実際、初めてのお客さんからアフターのお誘いを受ける機会も減ったような気がします。私、こう見えてお酒が入ると、ついついダラしなくなっちゃうんです。これまで60人以上にカラダを許してきましたけど、これまでのような“夜の営業”はできないかも…」

 こう話すのは、東京都内の店舗でクラブ嬢として働くNさん。実は彼女、中型店舗で長らくナンバーワンを誇っている売れっ子で、副業で男女の出会いに関するカウンセリングを行っている。主に交際経験の少ない男性に「恋愛指南」を行っているという。そのNさんが続ける。

「ホテルに誘われて、『YES』って言う女性なんていませんよね。私が男性のクライアントによく教えているのは、『NO』には2種類あるということ。『拒絶のNO』と『曖昧のNO』です。前者ならすぐに引くべきと教えていますが、厄介なのは後者。『でも…』や『本気?』などのフレーズが付いているのが特徴で、この場合はいわば“保留”に近い状態。ではどうやって“壁”を乗り越えるかというと、一言でいえばそこはもう押しの一手。ただし、ただ一直線に口説き続けるのではなく、相手に『言い訳』ができるシチュエーションを与えてあげることが大切です。『夜景がきれいだから』とか『お風呂が大きいんだ』とか何でもいいんです」

 しかし、今回の刑法改正で「NO」についても見極めが難しくなってくるとNさんは指摘する。

「私自身、アフターでホテルに行ってイヤな思いをしたことはありませんし、“安い女”に見られたこともないと思っています。実際、肉体の関係を持っても、太い客はずっと指名してくれますし…。私もこれまで意味深な『NO』で、もったいつけてきましたけど、これからは『YES』と意志表示しなければいけないのが、なんだか気恥ずかしいですよね」

 イヤよイヤよも…とはよく言ったものだが、今後は好きな異性をホテルに誘う際は、書面で契約でも交わしたほうが無難かもしれない。

(福島シゲル)

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