お笑いタレントの有吉弘行が8月4日放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系)に出演し、後輩芸人の借金について警鐘を鳴らしている。
有吉と同じ太田プロに所属する芸歴15年目の後輩コンビ・やさしい雨の松崎克俊をゲストに迎えると、話題は松崎の趣味であるアニメから借金癖へと移り、一向に借金額が減らず、むしろ増加傾向にあるという松崎のルーズな姿勢に対して「借金だけはするなって言ってるだろ」と有吉も呆れた様子。
また、現在の松崎の借金総額が130万円であると伝えられると、有吉は「ちょっとリミット近いな。(カンニングの)竹山さんとかもさ、昔の芸人はもっとお金を借りやすい状況だったから、いわゆる街金みたいなね。あれで300万円いくと、もう皆返せなくなっちゃって潰れちゃう。芸人がどうやって働いて頑張っても、ちょっとバイトして利子払っても、皆パンクしちゃう」と語り、300万円というラインが、芸人の返済し得るギリギリの基準だと力説していた。
また、最終的に自己破産によって解決しようとする債務者の考え方や、松崎の口先だけで一向に借金を返済しようとしない姿勢などを責め立て、そもそも他人からお金を借りるという行為自体を厳しく糾弾したのだ。
「各テレビ局に看板の冠番組を持ち、今や年収が軽く億を超えているとされる大物タレントとなった有吉が、借金の限界を300万円だと力説し、いつまでも売れなかった頃の庶民の感覚を忘れていないとして、ネット上では『平均的な年収のサラリーマンが街金で300万借金したら、大体返済不能に陥りますね。有吉の金銭感覚は芸能人にしては見事だと思います』『有吉さんの尊敬できるところは破天荒の芸風の裏にかなり堅実で計算が高いところ』『有吉のこの感覚は素晴らしいと思う』といった絶賛が集まっています。かつては日々のご飯が食べられず、ダチョウ倶楽部の上島竜兵に毎食お世話になっていたという有吉ですが、当時の質素倹約が現在の堅実さの礎になっているのかもしれません」(テレビ誌ライター)
中には、「一躍時の人になってからの凋落が凄い分、説得力が半端ないですね」との声もあり、今後はお金に悩むドン底芸人にとっての駆け込み寺として、借金の罪深さを伝承していってもらいたいところだ。
(木村慎吾)