ツイッターは5月25日、APIの有料プランに新たにスタートアップ企業向けの「Pro」プランを追加したと発表した。しかし、月額料金は5000ドル(約70万円)と高額であることから、さすがに高すぎるのではないかと疑問の声も少なくない。
「ツイッターの様々な機能を外部アプリケーションから利用することができるTwitter APIは、ビジネスへの活用やbotの導入などに利用されてきました。しかし、今年2月に有料化されることが発表され、無料プランに加え月額100ドル(約1万4000円)の個人やプロトタイプ用プランである『Basic』と、月額4万2000ドル(約590万円)の大規模な商業プロジェクト向けの『Enterprise』が導入されました。しかし、まだEnterpriseを導入する資金力のない新規事業を立ち上げたばかりの企業向けプランを求める声も多く、今回のProプランが提供されることになったのです」(ITジャーナリスト)
Proプランでは、「アプリから月間100万ツイートの読み取り」や「アプリから月間30万ツイートの投稿」、「3つのアプリIDの作成」などスタートアップ企業向けの内容となっているそうだが、その一方で月額約70万円という価格はスタートアップ企業には向いていないとの声が殺到しているのだ。
「月額70万円となると、年間で840万円。新規事業を立ち上げたばかりのスタートアップ企業がTwitterにそれだけの費用を支払えるかといわれれば、難しいと言わざるを得ないでしょう。イーロン・マスクCEOが就任して以来、サブスクサービスの『Twitter Blue』を導入するなど広告収入への依存度を引き下げる方針を打ち出しています。しかし、その一方でTwitter離れと言われる利用者の減少も進んでいますから、まずはもう少し利用しやすい価格からでもいいのではないかと思います」(前出・ITジャーナリスト)
せめて日本円で約15万円程度が妥当との意見が圧倒的だ。
(小林洋三)