1987年10月に放送スタートした日曜朝の報道番組「サンデーモーニング」(TBS系)。同一司会者の報道番組としては最も歴史のある番組だが、5月28日の放送では司会の関口宏に対して、視聴者から「喝」を求めるコメントが相次いだ。特に歯切れの悪いエンディングは大不評をかっているという。
「番組中盤のスポーツコーナーに御意見番として登場したのが、元卓球女子日本代表の平野早矢香さん。2012年のロンドン五輪女子団体で銀メダルを獲得した名プレイヤーですが、コーナーの冒頭で関口さんは『卓球の早野さん…平野さん』と名前を間違えて、元メジャーリーガーの上原浩治さんから“喝”を入れられていました。とはいえ、視聴者の間では《早田ひなと混同しちゃったのかな…》《すぐに訂正したのはさすがだな》《平野さん緊張がほぐれてめっちゃ笑顔だな》といった温かい反応が寄せられていました」(ネットライター)
平野氏を「早野」と呼んだものの、その後、番組は滞りなく進行。終盤の「風をよむ」のコーナーでは進化し続けるAIを特集。前法政大学総長の田中優子氏が、テレビが扱う情報の信頼性について述べると、関口は「我々の仕事は『裏取る、裏取る』っていうことをよく言うんですよね。本当なのか、どうなのかってことを。これはテレビの世界だからできるのかなぁ」と語っていた。
そして迎えた番組のエンディング。まだ放送時間が残っていたようで、エンドロールが流れる中、関口は「時間まだちょっとありますか?」と1枚のフリップを出す。「今週の1枚」と書かれたボードのシールをめくると、5月24日に広島市・平和記念公園で行われた「原爆死没者名簿の風通し」を写した写真が…。「これでおわかりになるとは思いますが、え〜、あれでもって遅れておりました戦没者名簿の風通しが行われました。また来週」と言ったところで次の番組へと切り替わった。
「広島の平和公園の原爆慰霊碑には、死没者名簿が収納されています。毎年、梅雨が始まる前、5月の第3水曜日に名簿に風を通すのですが、今年はサミットの影響で1週間遅らせて24日に行われました。この日の放送では、広島G7サミットで示された『G7首脳広島ビジョン』に触れ、被爆者の反発の声を取り上げていただけに、サミットを『あれ』と略した関口さんには、SNSでも《サミットをあれ扱いか》《サミットが出てこないって大丈夫か》などと心配する声があがっていました」(前出・ネットライター)
広島サミットを「あれ」呼ばわりしたことで歯切れの悪い終わり方となったようだ。