中田翔は有言実行「秋広スタメン不敗神話」は92年シーズンにソックリだった!

 4月30日、東京ドームで行われた巨人対広島は、巨人のルーキー・秋広優人がプロ初本塁打。3対4で迎えた9回裏、4番・岡本和真が四球で塁に出ると、続く5番・中田翔が勝負強さを見せて劇的サヨナラ本塁打を放った。

「手本を見せるから見とけよ」と打席に立つ直前、中田が秋広に宣言していたことも師弟並んでのヒーローインタビューで明かされたが、同日公開のYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉では、中田はあまりの緊張から「血管ブチ切れそうになった」と笑顔で振り返っている。

 この劇的勝利に、巨人92年シーズンとの類似点をベテラン野球記者が指摘する。

「巨人の92年で思い出すのが、4番・原辰徳の伝説のバット投げです。同年7月5日、神宮球場で行われた対ヤクルト戦で、2対4の劣勢から原が9回表に同点本塁打を放ち、興奮のあまり頭上に高々とバットを放り投げました。実はこれ、3番・岡崎郁が『原さん、オレ、死んでも塁に出ますから必ず返してください』と打席に入る前に言い残し、実際に四球を選んで原が発奮したのです。試合は11回延長の末に巨人が勝利。岡崎の有言実行は、今回の中田に相通じるものがありますね」

 巨人は前年の91年に12年ぶりBクラスに陥落。92年は必勝を胸に誓ってのシーズンインになった。

「ところが、4月に8連敗を喫するなど開幕ダッシュに失敗。それが6月から連勝を重ね、7月8日にはついに首位に。西武から移籍した大久保博元がホームランを打てば巨人が勝つといった不敗神話が生まれました。現在、秋広がレギュラーで出場すれば巨人が勝つといった不敗神話が噂になっていますが、その点も似ています。ですが、神話はいずれ崩れ去るもの。この年、巨人はBクラスこそ脱したものの、阪神と同率で2位に甘んじ、野村克也監督率いるヤクルトが優勝。巨人の藤田元司監督は2年連続のV逸で勇退となりました」(前出・ベテラン記者)

 さて、今シーズンの巨人は…?

(所ひで/ユーチューブライター)

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