「やっぱり3人いる」マリウポリ訪問のプーチンに疑惑「影武者」の“証拠写真”

 これも、いわゆる情報戦の一つなのだろうか。

 今月20日、ウクライナ内務省のゲラシチェンコ顧問が自身のツイッターに、ロシアのプーチン大統領の顎の部分を丸で囲んだ顔写真を3点並べ「あなたはどれが本物だと思うか?」と投稿。それを米ニューヨーク・ポストなどが報じたことで、「プーチン影武者説再燃か?」と話題になっている。

 画像に付けられた写真のキャプションは右から「3月19日にマリウポリ」「3月18日にクリミアのセバストポリ」「2月21日にモスクワ」と、それぞれの撮影日と撮影場所が記されているが、

「写真を見る限り、たしかにモスクワで撮影された写真は、プーチンの顎はシャープで前につき出ており、セバストポリの写真は肉で顎がなくっています。一方、19日にマリウポリで撮影された写真は、顎はシャープになっているものの多少形が違っているように見える。このツイートが拡散すると、すぐに《顎だけでなく髪の生え際も同じに見えない》といった指摘もされ、ウクライナ軍情報部のアンドリー・ユソフ氏が同国のキエフ・ポスト紙に『“プーチンのように見える男”がマリウポリを訪れた』と語ったことで、さらに波紋が広がりました。プーチンについて、かねてから噂されていた影武者疑惑が再浮上したというわけです」(ロシアウォッチャー)

 ロイターによれば、左端の写真は実際には2020年2月に撮影されたもので、ゲラシチェンコ顧問が意図的にこの写真のキャプションを間違えて記載したのでは、とも伝えている。だがいずれにしろ、ウクライナ侵攻後、プーチン大統領の「影武者説」は幾度となく浮上したものの、いまだ決定的な証拠がないというのが現状だ。

「ウクライナ国防省の情報機関トップ、キリロ・ブダノフ氏は、プーチンには少なくとも3人の影武者がいて、いずれも彼の顔に近づけるために整形手術を受けていると断言していますし、元ロシア軍情報将校のイーゴリ・ギルキン氏も、市民と対面する際のプーチンは暗殺や狙撃を恐れ、『偽物を使っている』と以前から主張しています。影武者らはいずれも大統領と居住地を共有しながら、プーチンの口調や仕草、あるいは癖などを体得しているとされ、ぱっと見では本物なのか代役なのかを見分けるのが難しいのだとか。昨年、プーチンが自動車を運転する映像が公開されたことがありますが、その際も道路が封鎖されなかったことから、一部では『偽物では?』との声が上がっていました」(同)

 ニューヨーク・タイムズなどの報道に対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、「そんな戯言に何を語れというのか」と憤懣やるかたない様子でコメントしたというが、

「今回の影武者説は、おそらくウクライナ情報機関がロシア国民に向けて行った情報作戦でしょう。国民に不安や混乱を与え、プーチン政権の弱体化を狙う。この手の情報戦は常套手段ですが、拡散が早いため結構効き目がある。まだまだ続くと思いますよ」(同)

 今後も、さまざまな場面で「偽物プーチン」が登場する可能性もありそうだ。

(灯倫太郎)

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