テレビ朝日は3月1日、報道番組「報道ステーション」の4月からの新布陣を発表した。3月いっぱいで朝日放送(ABCテレビ)を退社するヒロド歩美アナウンサーが、新しいスポーツキャスターに就任。その陰ではテレ朝同期アナ同士の非情な逆転劇があった。
ヒロドアナは2014年、朝日放送に入社。「熱闘甲子園」のキャスターを担当するなど、主にスポーツ分野で活躍してきた。21年9月の「フラッシュ」に掲載された「芸能プロが欲しい局アナランキング」では1位を獲得。大抜擢された「報ステ」のスポーツコーナーでも、華々しい活躍が期待できる。
〝大抜擢〟という点では、現在スポーツキャスターを務める同局の安藤萌々アナにも注目したい。メディアで報じられた4月からの「報ステ」の出演者を見ると、現在メインキャスターを務めるフリーの大越健介、同局の小木逸平アナに続いて安藤アナの名前がある。その次がスポーツのヒロドアナだ。この序列を見る限り、安藤アナは女性のメインキャスターを務めると推測できる。
現在、女性のメインキャスターを担当しているのは、同局の渡辺瑠海アナ。4月からは「報ステ」ではフィールドリポーターを務めるとある。フィールドリポーターと聞いて思い出されるのは、2020年、当時の報ステの大黒柱だった富川悠太アナが、コロナ発熱後に出社した騒動でフィールドリポーターに“降格”になった顛末だろう。つまり今回も、安藤アナがメインに昇格することで、渡辺アナは押し出された形となったのではないか。
安藤アナと渡辺アナには不思議な縁がある。2人とも成蹊大学法学部出身で、ともに20年入社。「報ステ」には安藤アナがいち早く、21年3月にスポーツキャスターとして就任した。しかし同年10月、渡辺アナが大越キャスターとともに「報ステ」のメインキャスターに大抜擢。安藤アナは、同期の渡辺アナに追い越される屈辱を味わった。ところが、今春の番組改編期で立場が逆転し、再び安藤アナが上に立つと見られる。渡辺アナの心境やいかに。
「22年3月配信の『NEWSポストセブン』によると、渡辺アナはおっとりしているように見えて、超がつくほどの負けず嫌いだとか。『報ステ』のメインキャスターからフィールドリポーターに〝格下げ〟となったことで、同期の安藤アナに対するライバル心をより一層燃やしているはずです」(芸能記者)
フィールドリポーターとして、一旗上げるしかない。
(石田英明)