スポーツ用品大手のミズノは、3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」のユニフォームが予約販売開始直後から売り切れとなったことを陳謝した。
ミズノは2月14日、公式サイトに「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC アイテム購入混乱のお詫びと今後の対応について」を掲載。10日13時から開始した侍ジャパングッズの予約販売に際し、数量は十分に用意していたというが、「明らかに個人使用の枠を超える機械的な大量購入があり売り切れが続出した」と説明している。
今後の対応として、3月発送分のオーセンティックユニフォームについては1人1点の購入ガイドラインに該当しない注文は取り消しとし、改めて抽選販売を実施。また、7月発送分のオーセンティックユニフォームや3月・7月発送分のレプリカユニフォームについては生産数の調整を行い、追加販売や受注生産を実施すると発表した。
「WBCの開催も迫り、多くの野球ファンが予約開始と同時にサイトへアクセスしたようですが、カートには入ったものの売り切れで会計までたどり着けなかった人も少なくなかったようです。フリマアプリなどにはすでに侍ジャパンの2023年版ユニフォームが高額で転売されているので、転売ヤーによる買い占めが売り切れの原因と考えられます。ガイドラインでは『お一人様1点まで』とされていましたが、実際には大量購入を制限するシステムは用意されていなかったようですね。昨今、高額転売が社会問題になっている中、ビッグイベントであるWBCのグッズに転売対策をしていなかったのはさすがに問題だったかもしれません」(ITジャーナリスト)
侍ジャパンの初戦は3月9日だが、それまでに3月分のユニフォームの到着は間に合うのだろうか。
(小林洋三)