大谷翔平選手のWBC後のスケジュールにも注目だ。
侍ジャパンをサポートするNPBスタッフによれば、大谷は現地時間3月1日のブルワーズとのオープン戦に「先発出場」した後、日本行きの飛行機に搭乗するという。同日中のチケットが入手できているのかどうかは不明だが、
「3月3、4日(日本時間)、バンテリンドームでの中日との壮行試合か、6日からの京セラドームでの壮行試合からチームに合流できると思います」(関係者)
とのことだ。9日の中国戦で“ぶっつけ本番”となる可能性も出てきたが、米メディアはむしろ、WBC後のスケジュールを心配していた。
「3月24日(現地時間)のパドレスとのオープン戦に先発するとの情報があります」(在米ライター)
WBC決勝戦は21日。順調に勝ち進めば、「中2日」で“エンゼルス選手”に戻るわけだ。ということは、3日前までチームメイトだったダルビッシュ有と対戦する可能性もあるわけだが、米メディアが注目しているのはそこではない。
エンゼルスのフィル・ネビン監督はキャンプ中、今季の投手・大谷について、「中5日で投げてもらう」と語っていた。エースとして大車輪の活躍を期待しているわけだが、その間隔で行けば、24日のオープン戦の「中5日」後は3月30日の開幕戦となる。開幕投手の栄誉は2年連続だが、大会後のタイトなスケジュールに「大丈夫か?」の心配の声も出始めた。
「大谷の性格を考えると、このタイトなスケジュールにも挑戦したいと考えるでしょうね。彼は良い意味で試合に出たがりなので」(現地記者)
とはいえ、侍ジャパンで各球団の看板選手を預かる栗山英樹監督がこのスケジュールを聞かされたら、大谷の登板をためらう場面も出てきそうだ。
「他の侍ジャパン投手のなかにも、開幕投手候補がいます。千葉ロッテは開幕投手を予定していた石川歩がコンディション不良で大役を降りました。佐々木朗希が抜てきされる可能性があり、巨人でも戸郷翔征が有力です」(前出・関係者)
栗山監督は「大会後」も念頭に入れて投手陣のやりくりをしなければならない。チーム合流が遅れたうえに「早退」ということはないと思うが、大谷の過密スケジュールが侍ジャパンにも影響しそうだ。
(飯山満/スポーツライター)