社会学者の古市憲寿氏が2月9日、SPキャスターを務める情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。強盗は〝割が悪い〟犯罪であることが広まってほしいと訴えた。
特殊詐欺事件に関与した疑いがあるとして、「ルフィ」などと名乗る4人の容疑者がフィリピンから強制送還された。報道によると、警視庁はこの容疑者らが指示役として全国で相次ぐ強盗事件への関与も疑われるとして捜査を進める予定だ。
“ルフィ”らのグループとの関係は明らかになっていないが、全国で強盗事件が頻発。すでに複数の実行犯が逮捕されている。
一連の強盗事件について、古市氏は「犯罪者目線に立っても、強盗はすごい割が悪い犯罪ということが広まってほしいと思う」と主張。理由は「強盗(事件)の検挙率は最近だと100%近いですし、実行犯側も実刑になる可能性が非常に高いですし、もちろん指示役はもっと重い罪になる。もし万が一、人を殺した場合はさらに重い罪になる」と説明。「強盗って、本当に犯罪するとしても絶対、割が悪い。特殊詐欺とは全く違う。軽い気持ちで強盗する人が、これからちょっとでも減ればと思う」と再度強調した。
古市氏の意見にも一理あるが、「犯罪に割の悪い、いいなど関係ない。犯罪は犯罪」「割がいい犯罪はやってもいいと聞こえる」と視聴者からは反発の声も。
「古市氏は〝割が悪い〟強盗に手を染めるのは、その背景に若者の貧困問題があると、2月6日放送の『めざまし8』で語っていました。〝実行犯は若くてお金がない子が多い。だから、若い子でも報酬を得られる仕事がたくさんあれば、犯罪をおかすこともない〟というのが理由。ということは現状、若い子ができる仕事は、強盗よりも割が悪いという解釈もできます」(週刊誌記者)
若い子に限らず、割のいい仕事が増えてくることを願いたい。
(石田英明)