大手牛丼チェーンの「吉野家」が、全国の店舗で朝食べたら昼か夜が割引になる「朝活クーポン」のキャンペーンを開始した。クーポンは当日中の利用に限られるが、200円オフと割引率も高く、ネット上でも好意的な意見が多く見られる。
「キャンペーンは2月1日から3月31日までの2カ月間実施され、4時から11時までの時間で300円以上の会計をした客を対象に、当日24時まで使用できる200円引きのレシートクーポンが発行されます(※デリバリーは対象外)。クーポンは丼、定食、カレー、鰻など何にでも使えるというので、たとえば朝は399円の『納豆定食』を注文すれば、昼か夜は448円の『牛丼』並盛が248円で食べられることになるのです」(情報誌ライター)
また、吉野家は2月3日11時からテイクアウト牛丼の割引キャンペーンも開始する。牛丼を2個テイクアウトすると16円引きに、3個テイクアウトすると78円引きに、4個テイクアウトすると140円引きになる。お得なキャンペーンを次々と投入して、飲食店の閑散期と言われる2月を乗り切る構えだ。
「吉野家は昨年4月、早稲田大学の社会人向け講座で当時の常務取締役よる『生娘シャブ漬け』発言が大問題に発展し、ライバルである『すき家』や『松屋』と比べても一人負け状態となっていました。また、物価高による値上げの影響もあり、牛丼並盛の価格もすき家の400円や松屋の380円と比べて割高になっていることも客足回復の遅れの原因と見られていました。しかし、今回の200円オフクーポンはなかなかのインパクトで、他店のクーポンやパスと比べても割引率は大きい。朝昼、もしくは夜でメニューを変えて楽しむ客が増えるかもしれません」(経営コンサルタント)
朝活クーポンが吉野家復活の狼煙となるだろうか。
(小林洋三)