「宮迫は正義感が強い」トレエン斎藤司の擁護に潜む吉本の体質とは

 お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司が、闇営業問題で渦中の「雨上がり決死隊」宮迫博之について語った内容が物議を醸しているようだ。

 斎藤は7月15日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)にて、反社会的勢力の忘年会に出席していた宮迫に関して「すごい責任は感じてると思います。正義感もあって後輩思い」と、その人となりを説明。その上で自分の勝手な想像だと言いつつ、「(責任を取って)もうやめるぐらいまで、自分でいっちゃう可能性もある」と指摘していた。

「斎藤の『正義感もあって』という発言に視聴者は猛反発。事務所に無断で闇営業していた件については百歩譲って目をつぶるとしても、宮迫は当初《ギャラはもらっていない》とウソをついていたのですから、その態度のいったいどこに正義感とやらがあるのか、世間はすっかり鼻白んでいるのです」(芸能記者)

 斎藤の真意はともかく、今回の発言に「宮迫を擁護したい」との意思を感じた視聴者も少なくなかったようだ。しかしこの件に関して宮迫はオフホワイトどころか、ほぼブラック一色の状況。それでもなお斎藤が宮迫を庇おうとするのはなぜなのか? 前出の芸能記者がささやく。

「その陰には吉本興業における過剰なまでの上下関係が反映されているように思えてなりません。吉本では先輩芸人を“兄さん、姉さん”と呼び、その上下関係は一生涯不変。もちろん芸能界全般で上下関係は重視されるものの、吉本のそれは絶対的です。その関係性ゆえに、明らかに真っ黒な宮迫に対してすら《正義感が強い》という的外れの擁護が飛び出てしまうのでしょう。しかし今回の件では、先輩を敬う気持ちが逆効果になることに気づくべきではないでしょうか」

 宮迫が事件の責任を取って芸人を辞めたとしても、それを「潔い」と評価するのは的外れであることを、吉本芸人たちは認識すべきではないだろうか。

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