「うち殺すぞ、ドアホが!」熊本県議の暴言に石原良純「これ、ニュースにすること?」

 俳優の石原良純が12月26日、月曜コメンテーターを務める情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。熊本県議会議員が酒に酔って暴言を吐いた件について「ニュースにすることなのかな」と疑問を示し、キャスターを務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一が反発した。

 番組では、熊本県議の井手順雄氏が12月24日夜、熊本市内で飲酒後に乗ったタクシーの車内で、行き先を間違えた男性運転手に向かって暴言を吐くなどしたトラブルを特集。ドライブレコーダーに記録された映像などによると、井手氏はタクシー運転手に「うち殺すぞ!お前」「いらんことすんなよ、ドアホが」などと暴言を放っていた。タクシー会社によると、井手氏は後部座席から助手席を蹴り上げたという。番組の取材に対し、井手氏は「酔っていたので覚えていない」と説明。井手氏は12月26日、後援会に辞職の意向を伝えると見られている。井手氏はこの夏には、甲子園のスタンドで飲酒・喫煙するトラブルを起こしていた。

 この件について石原良純が開口一番、「これが、そんなにニュースにすることなのかなと」と疑問を口にすると、羽鳥アナは「あんまりいい態度ではないと思いますけど」と反論。良純は「まあ、そうだけども、聞いたら〝うち殺すぞ〟は熊本では〝どついたろか〟くらいのイメージなんでしょ」と譲らない。

 アシスタントを務める熊本県出身の同局・森山みなみアナは「軽い感じで言う人もいるかな。〝どついたろか〟というニュアンスで、〝銃でうって殺す〟という意味ではないけど、タクシーでこれを言われたら怖い」と説明。

 これを受けて良純は「でも(言葉を)切り取って〝殺すぞ〟」と、一部分の発言をクローズアップするのはおかしいと疑問を投げかけ、井手氏の発言は確かに良くないとしながらも、テレビで取り上げるほどのものではないと主張した。

 羽鳥アナは「良純さんはそういうふうに思う。でも、そう思わない人もいると思います」とピシャリ。良純が負けじと「これをやるんだったら、中国のコロナが経済に与えるとか影響とか、もうちょっと有効に時間を使ったほうがいい」と異を唱えると、羽鳥アナは「わかりました。じゃあ、来週から会議に出ましょう」と返した。

「良純は酔ったうえでの暴言など取り上げる必要はないとの見方ですが、県議という立場でありながら、たとえよく使われる表現でも〝うち殺す〟は問題でしょう。ただ、今回のニュースが該当するかはわかりませんが、良純が言うようにたしかに最近の『モーニングショー』は、ネタが小粒になった感じが否めません。限られた時間の中、もっと取り上げられるべき問題があると感じている視聴者も少なくないでしょう。こうした傾向は、レギュラーコメンテーターだった玉川徹氏が不定期出演になってから顕著に見られます。奇しくも羽鳥アナが『じゃあ会議に出ましょう』と反論していましたが、玉川氏はの毎日の番組の会議には出席していないのかもしれません」(芸能記者)

「玉川ロス」の影響は小さくないようだ。

(石田英明)

ライフ