松屋「ごろごろ煮込みチキンカレー」終売メッセージに潜む「縦読み」告知の深意

 12月22日、牛丼チェーン「松屋」は大人気メニュー「ごろごろ煮込みチキンカレー」などのカレーメニューを在庫がなくなり次第、順次販売を終了すると公式サイトで発表した。突然の終売報告に驚きの声が相次ぐ中、公式サイトに掲載された感謝のメッセージが注目されている。

「松屋特製オリジナルカレーソースに鉄板でジューシーに焼き上げたチキンをふんだんに使用した『ごろごろ煮込みチキンカレー』は、もともと期間限定メニューとして登場しましたが、多くのファンからの支持を受けて今年5月2日にレギュラーメニューに昇格していました。松屋も『カレー人気を牽引していたエース』としていますが、残念ながら約半年の登板で卒業が決まり、来年1月4日からは新しいカレーメニューに刷新されるといいます」(フードライター)

 なお、公式サイトには以下のメッセージが掲載されているのだが、ネット上では左端の文字が縦読みになっているという指摘が相次いでいる。

びっくりさせてごめん。
1番人気のカレーメニューが
フ本意な形で終わるなんて
力不足だったかもしれない。
レギュラーメニューから“レジェンド”に。
I♡ごろチキ。ありがとう。

 どうやら、左端を縦読みすれば新しいカレーメニューは、「ビーフカレー」になることを暗示しているようなのだが、

「なぜ、わざわざ縦読みで伝えているかというと、これには理由があるんです。松屋では19年、公式ツイッターで『大切なお知らせ 大事件』とオリジナルカレーの終売の報告をしたのですが、翌日にはすぐに『創業ビーフカレー』を定番化することを発表。これにネット上では、《炎上マーケティングだ!》といった批判が殺到してしまった。そのため、今回はごろごろ煮込みチキンカレーの終売にあわせ、分かりやすく次のカレーメニューがあることもアピールしているというわけです」(前出・フードライター)

 これで新しいカレーメニューがビーフカレーではなかったら、それはそれで面白いが。

(小林洋三)

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