7月14日、バラエティ番組「霜降り明星・粗品が今一番やりたい企画TV~R-1ぐらんぷり2019優勝者特番~」(関西テレビ・フジテレビ系)が放送された。同番組で行われた構成が「斬新すぎる」と、SNSで反響を巻き起こしている。
「番組では『粗品のツッコミ辞典を作ろう』と題し、商店街のロケ中に“あ“から”ん“までの頭文字で、ツッコミ五十音全てを完成させるという企画を実施。しかしVTRが途中まで進むと、再び冒頭の挨拶シーンに戻り、同じ光景が何度も繰り返されることに。ですが、ロケーションは同じでもツッコミ内容や構図などに幾つかの変更点があり、ラストは五十音ツッコミをコンプリートしてループから脱出するという展開が放送されました」(テレビ誌記者)
このバラエティとタイムリープを融合させた斬新な試みに対し、視聴者からは「怖いし、放送事故かと思った」「なんでまた初めから?意味不明」という辛辣な意見があった一方、「すごいものを見せられた。興奮して眠れない」「最後どうなるか、すごいワクワクした」と称賛の声も飛び交った。
また業界人たちもツイッターで感想を投稿しており、テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行氏は、「志がエグい。やり抜いたのも凄い。で、面白かった」とツイートし、「水曜日のダウンタウン」のディレクターなどで知られる藤井健太郎氏も「とても面白かったです。こういう番組をリアルタイムで見られたら最高だし、テレビの醍醐味のひとつだと思います」と絶賛している。
そんな今回の企画の元ネタは、粗品の好きなアニメの影響を受けた可能性が高いという。
「粗品といえば、昨年はコンビとして『M-1』も優勝し、順調にキャリアを積んできたように見えますが、『R-1』に関しては、11年から何度も準決勝で落とされているのです。過去のインタビューによれば、彼の好きなアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』に、8月を何度もループする『エンドレスエイト』というエピソードがあるため、2月の『R-1』準決勝で落ちることを『エンドレスツー』と呼んでいたそう。おそらく粗品は、その永遠とも思えるループをやっと抜け出すことができたということを、今回の優勝特番で表現したのかもしれません」(前出・テレビ誌記者)
さらに番組のツッコミ頭文字を繋げると「さいしょからそこあるきなおせ…」と文章になるなど、細部まで作り込まれていた今回の企画。この1回限りの特番ではあるが、多くの視聴者の記憶に残ったようだ。