サッカーW杯カタール大会で日本代表チームは大きなインパクトを与えた。激闘の余韻冷めやらぬ中、12月11日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)では、司会で俳優の関口宏が決勝トーナメントの展開について言及し、視聴者からツッコミを受ける事態となっている。
この日のスポーツコーナーで御意見番としてスタジオに生出演したのはサッカー解説者の中西哲生氏。ふだんは別室からの中継が多いため、関口から「中西さんそこ座るの初めてでしょ?」と話を振られると、スタジオを見回すジェスチャーをしながら「はい。サッカー日本代表が頑張ってくれたおかげで、ボクも新しい景色を見られました」と見事な切り返しを見せていた。
番組では改めて決勝トーナメント1回戦の日本・クロアチア戦の試合を振り返り、関口は「悔しいね…試合は勝ってたような気はするんだ」と残念そうにコメント。すでにこの時点で準々決勝は終わり、ベスト4が出そろっているのだが、関口は「そして、もうベスト8が? 決まったのかな?」と述べていた。
さらに今大会、PKでの決着は4試合となっており、すでに過去最多になっていることに触れて、PK戦を深堀り解説。キーパーがシュートを止める「ストップ率」のデータについて、ゴールの上部が「0%」と紹介すると、関口は興味シンシンで図を指さしながら「ちょっと待って、じゃあ、あの上狙えばいいんじゃないですか」と質問。中西氏は目線が上にいくと、バーの上に外れやすいため、「狙うのがこわい」と選手目線で解説。
さらに先攻が心理的にも有利であることを紹介すると、ここでもまた「ちょっと待って」と口をはさみ、「先攻はなぜ有利なんですか」と再び質問。中西氏は「最初に決められてしまうと後攻チームは決めなければいけないというプレッシャーが増す」とていねいに答えていたが…。
「番組では、日本・クロアチアのPK戦で一番手に蹴った南野拓実選手が、最初に立候補するまで5秒ほどの沈黙があったことを伝えると、ここでも関口さんは『ちょっと待って』と再び中西さんに質問。中西さんが『めちゃくちゃ聞いてきますね』と反応したように、PK戦に興味シンシンの様子でした」(テレビ誌ライター)
その後、番組では準々決勝の試合を振り返り、ポルトガルを下したモロッコについて関口は「モロッコは大穴ですよ」とコメント。さらにトーナメント表のモロッコのところを指さして、「本来ならここ、日本だったんだよね」とボヤいて、スタジオには苦笑が…。中西氏も「まあまあ、そういうふうにも見えますけどね」とフォローしていたが、ネット上では《モロッコとちがうでしょ。クロアチアでしょ》《どうやったら日本は準々決勝でポルトガルと試合してたんだ》と総ツッコミ状態となった。名司会者と知られる関口だが、さすがにW杯のトーナメント表までは頭に入ってなかったのかもしれない。