写真共有アプリが突如サービス終了で悲鳴!クラウドサービスの思わぬ落とし穴

 子供の写真や動画が残せる家族の思い出日記アプリ「wellnote(ウェルノート)」が12月26日をもってサービスを終了すると発表した。しかし、サービス終了後には投稿したデータは全削除される上、データの一括ダウンロードが不可となっていることから利用者から悲鳴が上がっている。

「ウェルノートは2011年にリリースされた、写真や動画を無料でシェアできる共有アプリで、0歳からの身長や体重も簡単に記入できることから子供の成長記録を残すために利用している人も少なくありませんでした。しかし、11月30日に新型コロナウイルスや円安などの影響があったとして、ウェルノートのアプリ版、ブラウザ版などのサービスの終了を突如として発表したのです」(ウェブライター)

 なお、ウェルノートにアップされた写真や動画、子供の成長記録などのデータについては12月26日のサービス終了後はすべて消去されるという。しかし、アプリ版やブラウザ版からデータを端末に保存する場合は1枚ずつ行わなければならず、一括でのダウンロード機能はない。そのため、長年同サービスを利用してきたユーザーたちからは、1カ月足らずでアップロードしたすべてのデータを1枚ずつダウンロードしなければならないことに困惑の声が相次いでいるのだ。

「昨年6月にGoogleフォトの容量無制限終了も大きな波紋を呼びましたが、近年はこうしたクラウド系サービスの終了やサービス内容の変更によるデータ移行が大きな問題となっています。残念ながらクラウド系サービスは永遠に存在し続けるという保証はなく、時に早期サービス終了などということもあることから、できればひとつのサービスにすべてのデータを預けることはせず、複数のサービスを同時に利用するのがオススメです。それでも心配であれば、ハードディスクなどに元データを残しておくとよいでしょう。今回のサービス終了で一括ダウンロードができないというのは想定外だった思いますが、クラウドサービスを利用する時は常に万が一のことを考えて備えておく必要があるのです」(ITジャーナリスト)

 特に無料サービスの場合、突然終了することも珍しくないので十分にご注意を。

(小林洋三)

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