HYだけじゃない!「校歌」を作詞作曲した人気アーティスト

 今年、東北勢としては初の甲子園優勝を果たした仙台育英。実は、沖縄県内に全日制の姉妹校「仙台育英学園沖縄高校」を認可申請中で、23年4月開校予定だという。野球部を作るかは今のところ未定のようだが、それ以上に注目を集めているのは同校の校歌。作曲を手がけたのは「NHK紅白歌合戦」に2度の出場歴を持つ地元出身の人気バンド「HY」であることがわかったのだ。

 あまり知られていないが、人気アーティストが学校の校歌を作詞作曲するケースは決して珍しいことではない。例えば、つんく♂は大阪府立かわち野高等学校(作曲)や東大阪市立布施中学校、大黒摩季は北海道長沼町立長沼中学校、小田和正は横浜創学館高校、さだまさしは長崎明誠高校、「レミオロメン」の藤巻亮太は山梨県立笛吹高校、「サカナクション」の山口一郎は下呂市立金山小学校(作曲)など大物たちがズラリと並ぶ。

「特に貴重なのは栃木県立宇都宮工業高校の校歌。作詞が布袋寅泰、作曲が世界的ジャズサクソフォン奏者の渡辺貞夫とビッグネーム同士がコラボしています」(音楽ライター)

 また、校歌ではないが小室哲哉は早稲田実業高校の100周年記念歌(作曲)、松任谷由実は長崎県立奈留高校の愛唱歌を作っている。

「自分の母校や故郷にある学校からの依頼を受ける場合がほとんどですが、なかには『自分たちの学校の校歌を作ってほしい』というラジオのリスナーからの要望に応えた松任谷由実のようなケースも。しかも、有名アーティスト作曲の校歌の多くに共通して言えることですが一般的な校歌とはメロディラインが異なり、歌謡曲というかJ-POP的な歌いやすさ、親しみやすさがあって生徒や卒業生からも大変人気があります」(同)

 これらの有名アーティストが手掛ける校歌を1枚のコンピレーション・アルバムにしてリリースしたらヒットしそうな気もするが…。

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