「大好きな奥様を愛の目で…」仲本工事さんの“献身愛”を岩井志麻子氏が明かした

「今でも忘れられないのが、本当に奥様のことを愛おしそうに〝大好き!〟〝愛している!〟という感じで、ずっと心配そうに目で追っているんですよ。本当、奥様に惚れているというか、愛しているんだなぁって」
 
 作家の岩井志麻子氏が10月20日、コメンテーターを務める「5時に夢中!」(TOKYO MX)の中で、前日に亡くなったザ・ドリフターズの仲本工事さんを偲んだ。仲本さんは18日に妻の演歌歌手・純歌が営む横浜市内のカレー店を訪れた際、店近くの道路でワゴン車にはねられ、同市内の病院で治療を受けていたが帰らぬ人となった。81歳だった。

 冒頭の様子は、岩井氏が「有吉反省会」(日本テレビ系)にレギュラー出演していたとき、仲本さんの妻の純歌がゲスト出演したときのエピソードだという。仲本さんの出演はなかったが、純歌の付き添いでテレビ局に来たというのだ。

 当時を思い出しながら岩井氏はこう続けた。

「(仲本さんの)あの眼差しを思い出すたびに、強く愛されることよりも、強く愛することのほうが、もしかして人生幸せなのかなぁって……」

 仲本さんは2012年、27歳下の純歌と結婚。15年に夫婦で営む居酒屋「仲本家JUNKAの台所」をオープンした。実は店をスタートさせる前、2人は東京・奥沢にあるスナック(現在は閉店)に愛犬を連れてよく通っていた。

「仲本さんは酒があまり飲めず、車で来ていたのでいつもノンアルコール。純歌さんはカラオケが好きでよく歌っていました。仲本さんは純歌さんが歌う姿をいつもやさしそうな目で見ていたのが印象的です。深夜まで楽しむことも多く、仲本さんは途中、カウンターに突っ伏して寝ることも。自分が眠くても、純歌さんが満足するまでずっと待っていました」(当時の常連客)

 スナックでも純歌を見守っていた仲本さん。そこは2人の思い出の店でもあった。

「09年5月の『朝日新聞DIGITAL』によると、純歌が高知から奥沢に引っ越してきたとき、〝どこかにいい店ないかな〟と探し回って見つけたのが、そのスナックだったといいます。飾らないマスターとママにひかれたようで、仲本さんはプロデュースしていた純歌とのデュエット曲のCDを店に持っていくなど、すっかり気に入ったようでした。ライブや地方での仕事があると、深夜遅くまで歌の練習もさせてもらっていたようです」(芸能記者)

 岩井氏の言うように、愛されるより愛するほうが人生幸せなのかもしれない。

(石田英明)

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