あの紅白歌手に楽曲提供「大物作曲家」が薬物逮捕!(1)人気番組の主題歌を担当

 9月下旬、自称ラッパーの集団暴行が明るみに出る一方で、動画投稿アプリで「1000万回再生」を誇るミュージシャンが脅迫容疑で御用─。不祥事が相次ぐ音楽業界で、一人の大物作曲家が法律違反の薬物で逮捕されていた。事件の顛末をレポートする。

「摘発の舞台は新宿・歌舞伎町にある24時間営業のサウナ施設です。そのテの業界では、男性同士の社交場、いわゆるハッテン場として知られていますが、そこから出てきた挙動不審の男に警察官が職務質問し、所持品検査をしたところ、財布から『ブツ』と見られるものが出てきたため、そのまま逮捕に至りました」

 捜査関係者が明かすのは、6月27日に展開された大捕り物だ。

 歌舞伎町では街中の検挙など日常茶飯事かもしれない。しかし、今回の事件が特殊だったのは、逮捕された男Aが、芸能界の第一線で活躍する作曲家でありミュージシャンだった点だ。

 捜査関係者が続ける。

「逮捕の翌日、捜査員が向かったのは都内にあるAの自宅。完全防音タイプのマンションで作曲活動を行っていたようですが、部屋からは他にも、コカ系の刺激薬物約1グラムやMDMA3錠、さらにはヤクを吸引するために使ったと見られるガラス製のパイプも発見されています」

 逮捕されたAについては、解説が必要だろう。

 2000年代に歌手デビューしたAは、その後、ドラマの主題歌や劇中歌を担当。その傍ら、作曲家として、木村カエラや佐々木希、渡辺美里、上白石萌音ら女性アーティストに楽曲を提供してきた。

 中でも注目すべきは上白石との関係だ。芸能記者によれば、

「NHK紅白出場を果たした上白石の歌唱力は業界でも折り紙付きで、Aもよほど気に入っていたのでしょう。AのSNSを見ると、何事もなかったかのように、上白石の写真やCDジャケットがアップされたまま。Aが上白石に提供した曲は人気番組のテーマソングに起用されたので、大半の人は聴き覚えがあるかもしれません」

 Aと上白石のタッグで世に送り出した曲は、今なお音楽配信サイトやレコード会社のYouTube公式チャンネルなどで聴くことができる。

「Aの曲を収録したアルバムも公式サイトで配信されていますが、もしもAの件で大騒動になれば配信停止も考えられます。上白石サイドにとっては悩ましい事態かもしれません」(芸能記者)

 AのSNSは半年以上更新されていない。しかし過去に遡ると、大物女優やアイドルと一緒に撮った写真が見受けられ、その芸能人脈の広さを窺わせていた。

 音楽の才能にあふれたAはなぜ薬物に手を染めたのか。転落の原因は法廷で明らかになった。

*週刊アサヒ芸能10月13日号掲載

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