9月30日のヤクルトに敗れ、クライマックスシリーズ進出の夢が消えた広島。しかし、その敗戦試合が始まるのとほぼ同時に飛び込んできた嬉しいニュースがあった。第5回WBCの「侍ジャパン」に、広島から新たに、1人の投手が内定したのである。
そのニューフェイスとは、2年目の左腕・森浦大輔だ。
「栗山英樹代表監督が真っ先に名前を挙げた広島選手が、森浦でした」(球界関係者)
森浦はセットアッパーとして、今季50試合に登板。ホールド24はリーグ8位で、3勝5敗、防御率2.97。ルーキーイヤーだった昨季も54試合に登板しており、広島ブルペン陣には欠かすことのできない貴重な左の一枚だ。
「天理大時代は『スライダーが良い』と言われていましたが、プロではチェンジアップが武器になっています。右バッターに対しても効果的で、左右に関係なく勝負できるのも強みです」(地元メディア)
チーム貢献度は高いが、球宴などの大舞台は未経験のため、全国区での知名度はイマイチ。とはいえ、栗山監督は森浦のチェンジアップには一目を置いており、今回の抜てきがブレイクのきっかけになるかもしれない。
侍ジャパンは、来春に行われるWBCに向け、11月5日の日本ハム戦を皮切りに、巨人戦、そして、WBC一次ラウンドで同じ組に入ったオーストラリア代表と試合を行う。
4年連続でのBクラスが確定した広島だが、森浦の代表入りは「広島は人材の宝庫」であることを証明した。侍ジャパンでは広島ファンのウップンを晴らしてもらいたい。