小沢仁志「歌舞伎町で歩くたびに職質される」/ガタガタ言わせろ(2)

 いまだに警察官から職質を受けるのも、大迷惑!

 よく職質されるのは、新宿・歌舞伎町。ひどい時は500メートル歩くごとに、警察官が近寄ってくる。「さっきもされたよ」と言うと、「管轄が違うから」と返されて、「管轄の違いなんて知らねぇよ!」って、ツッコミを入れたことがある(笑)。

 仲間と歌舞伎町のペットショップで買い物をしたあとも、職質されたなぁ。車を発進させようとしたら、パトカーがサイレンを鳴らしながら近づいてきて。俺たちはTシャツと短パン姿で、荷物はペット用品だよ? どこが怪しいのか聞いたら、「〝その筋の人〟にしか見えません」だってさ。

 そのとき大型のベンツに乗ってたから、目をつけられたのかもしれない。しかも、その筋の人間が乗ることが多いと言われている、練馬ナンバーだったから。

 警察官は職質で検挙できた実績もあるだろうから、話しかけたくなる気持ちはわかる。妨害する気はないから、素直に応じてるよ。車内やカバン、ポケットの中身も全部見せてる。芸能人が財布の中にクスリのパケを隠し持ってた事件があって以降、財布も隅々までチェックされる。だけど、職質するヤツらに1つだけ文句を言いたい。

 俺、この顔つきだからヤクザとつながりが深そうに見られるけど、警察関係者の知り合いが多いんだよね。彼らいわく、「小沢仁志は『財布にコレだけしか入っていなかった』とか仲間内にバラすヤツもいるから、気をつけたほうがいい」だって。現金を持ち歩かないキャッシュレス時代だから、財布に現金が少ないのは当然なのに。職質するヤツらは財布の中身の個人情報をバラすなよ! ふざけるな!!

小沢仁志(おざわ・ひとし):俳優・映画監督・プロデューサー。1962年6月19日生まれ、東京都出身。「日本統一」シリーズなど映画やドラマで活躍。YouTubeチャンネル「笑う小沢と怒れる仁志」ではVシネ裏話など配信中!

*「週刊アサヒ芸能」9月8日号掲載

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