「俺、絶対違うと思う」加藤浩次、ネット上のデマを分析した専門家の意見を全否定

 お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が8月23日、MCを務める「スッキリ」(日本テレビ系)に出演。安倍晋三元首相銃撃事件に関するデマを分析した専門家の見解に真っ向反論した。

 安倍元首相が7月、奈良市で演説中に銃撃された事件で、現場近くのビルの屋上にテントがあり、それが〝スナイパー小屋〟であると推測した動画やツイートが拡散。テントは事件後に撤収されていたこともあり、疑惑を強めた。

 番組では、このデマ騒動を深掘り。屋上に設置された白いテントは、排煙ダクトの清掃作業などで業者が設置したものだったが、なぜデマが拡散したのか。番組スタッフがソーシャルメディアの専門家に取材したところ、拡散の背景に認知バイアスという心理現象があるとのこと。認知バイアスとは「人は信じたい情報を信じる」という思い込みのことで、SNSを見て、清掃業者のテントをスナイパー小屋だと簡単に思い込んでしまったことが、拡散の一因となったとの見方だ。

 しかし、加藤は「先生の話を聞くと、人間だからしょうがないというみたいに聞こえるけど、俺、絶対違うと思う」と全否定。続けて「今、こうやって、『スッキリ』でデマですよと、しっかりVTRをつくって構成し、お届けしたと思うんですけど、それでもウソだという人がいるから。これは認知バイアスとか、そういうことじゃなくて、なんだろうな、そこに入り込んでしまって、ほかが言うこと、テレビで言っていること、どうせ嘘なんでしょとか、勝手に思い込んでしまっている」と持論を展開した。

 また、加藤は「今回の場合、スナイパーがいるって、あれってYouTuberが言い出している。根本的にYouTuberは再生回数稼ぎたいから、そういったデマをバンバン発信していくYouTuberが中にはいる」と警鐘を鳴らした。

「加藤は〝認知バイアスとは違う〟と力説していましたが、デマを信じた人が『スッキリ』を見ても〝どうせ嘘なんでしょ〟と勝手に思い込むことも認知バイアスではないでしょうか。結局、加藤もよくわかっていないと思います。また、再生回数を稼ぎたいからデマを流すYouTuberがいると発言しましたが、ネット上では、同じく視聴率を稼ぎたいテレビがデマを流さない根拠はないとの声もありました」(週刊誌記者)

 ネットもテレビも冷静かつ客観的に見たいものだ。

(石田英明)

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