春高バレー出場の経歴をひっさげ、高身長を武器にグラビア界を席巻した佐野マリア(31)。現在はタレントとして競輪関連の仕事をこなしながら全国の競輪場を飛び回っている。
─競輪にハマったのは16年に京王閣(東京)のマスコットガールを務めたのがきっかけだって?
マリア はい。当たり前ですけど、競輪って人力なんです。筋力だけで時速60キロものスピードで走るってすごいことじゃないですか。それに50代、60代になっても現役で走っている。競輪って選手寿命が長いスポーツなんです。
─オジサン読者は勇気づけられるね〜。ところでイチオシの選手は?
マリア 筋肉のすごさで言えば佐藤慎太郎選手(福島・78期)。クラスはS級S班で、45歳とは思えない体つき。推しの選手を挙げたらキリがないですね。
─全国を〝旅打ち〟で回るほどの競輪好きだって?
マリア 競輪場は27カ所くらい回りました。どこの競輪場にも、モツ煮があって、地域によって味が違うのも面白いですね。
─その旅打ちで19年7月に大穴車券を的中させたそうですが。
マリア ホント、たまたまなんですよ〜。プライベートで別府競輪場(大分)に行ったんですけど、自分の予想がことごとく外れて‥‥。メインのサマーナイトフェスティバル決勝(GⅡ)で、一緒に行った姉と妹に「どの数字がいい?」って聞いて、その目を買ったらたまたま当たって。
─調べたら3連単で100円が11万4920円! もしやその夜は豪遊?
マリア いえいえ。ちょうど姉が7月生まれで、誕生日プレゼントと往復の交通費で消えちゃいました。
─ちなみに、これまでの収支は?
マリア 昨年までは回収率が60%から70%。今年に入ってからは、34%まで落ち込んで‥‥。
─それは絶不調だ!
マリア それが6月の高松宮記念杯競輪(岸和田)でミラクルが起きたんです。開催初日に占いを見たらラッキーナンバーが5で、ラッキーカラーが黄色。「これは5がくる」と思って11、12レースで5を頭にしたら、どちらも5番車が1着。2車単でそれぞれ5970円、1万590円の高配当。回収率も70%まで戻したんです。
─もしかして予想は神頼み?
マリア いえいえ、きちんと研究していますよ。競走得点を基準にして、その時の調子の良し悪しで判断しています。初日はダメでも2日目になると2着に残る選手とか、選手の特性を頭に入れて‥‥。でも、高配当狙いなので、競輪ファンの方からは「何買ってんだ!」とお叱りを受けることも。
─競輪場でアツくなることは?
マリア 女友達と行った時は「なんで差さないんだよ〜」なんて仲間内でボヤくこともありますけど(笑)、選手には「頑張れ!」って声援を送ってますよ。
─全国の競輪ファンにもエールをお願いします。
マリア スマホで車券を買い始めたけど、競輪場に行ったことがない方って多いと思うんですよ。そういう方にこそ、生のレースを体感してほしいですね。女性目線で言えば、小倉(福岡)とか前橋(群馬)はドームになっているので、夏の日射しも気になりません。そうそう、私の〝指定席〟はスタート地点の発走機前。ゴール前に比べて空いているし、出走前の選手が間近で見られますから。
競輪場に行けば〝幸運の女神〟に会えるかも!?