6月30日、ドーナツチェーン大手「ミスタードーナツ」を運営するダスキンは、販売していた「ポン・デ・ストロベリー」にアルミ片が混入していたとして、同じ工場で製造したドーナツやパイなどおよそ3700個を自主回収すると発表した。
「同社によれば、29日に大阪市内の店舗でポン・デ・ストロベリーを食べた客が、『異物が混入していた』と店員に申し出たことで発覚。アルミ片は製造工程の中で混入したものとみられており、同商品と同じ工場で製造された16商品を回収するとのこと。なお、対象の商品は大阪市と吹田市の5店舗で29日から30日にかけて販売されており、商品とレシートを店に持ち込むか返送すれば、代金は返金するそうです」(社会部記者)
食品への異物混入は決して珍しいことではないが、ミスタードーナツは今年5月にも鳥取県米子市の店舗で「オールドファッションハニー」1個に金属片が混入していたと発表し、1600個の商品を自主回収したばかりということもあり、心配の声も上がっている。
「ミスドは2017年3月期に1160あった国内稼動店舗が、21年3月期には961と4年でおよそ200店舗が減少するなど長年に渡って苦境に立たされてきました。しかし、コロナ禍のテイクアウト需要によって売り上げが持ち直しつつあり、ダスキンの22年3月期第2四半期決算ではミスドの上振れから通期業績予想を上方修正するなど、V字回復が期待されている状況なのです。そのため異物混入が続くという事態は、せっかくのブームに水を差すことにもなりかねません。今後は他の工場も厳重にチェックをしていただきたいところです」(フードジャーナリスト)
2度あることは3度ある…ということにならないようにしていただきたい。
(小林洋三)