牛丼チェーン・吉野家の採用担当者が、ある就活生に送ったと見られる“お祈りメール”が差別的で不適切であるとネット上で物議を醸している。
5月3日、同社の企業説明会の参加予約を希望したというあるユーザーが、採用担当者から「不快なお祈りメール」が送られてきたとTwitter上に画像付きで投稿した。採用担当者から送られてきたという“お祈りメール”には「外国籍の方の就労ビザの取得が大変難しく、ご縁があり内定となりました場合も、ご入社できない可能性がございます。従いまして、大変申し訳ございませんが、今回のご予約はキャンセルとさせていただきますことをご了承ください」と説明会の予約を企業側からキャンセルするという断りの内容が綴られていた。
このメールが送られてきたという投稿者は「ハーフだけど日本生まれ日本育ち国籍日本なのに向こうから急に説明会キャンセルされたんだけど!!!こんなのアリなん」「1番不快なお祈りメールだが」「倒産しろまじで」と泣き顔の顔文字付きでやるせない気持ちを投稿していた。説明会を予約した投稿者の名前などの情報から、採用担当者が憶測で外国籍であると決めつけ、就労ビザ取得の難度を理由に、説明会の参加予約をキャンセルしたのではないかと解釈できる。
このツイートは拡散され、ネット上では《確認の連絡もせず、外国人っぽい名前というだけで説明会すら参加させてもらえないなんて腹立たしすぎる》《こんな企業こっちから願い下げだな》《こうやって文面で伝えなくとも名前みて一次審査落とす所いっぱいあるんだろうな》《これは明らかにハーフへの差別だろ》と吉野家への批判の声が殺到している。
大炎上騒ぎとなった最中の6日、吉野家広報はネットメディア各社の取材に対し、このメールが事実であることを認め、説明不足や事前連絡に不備があったことを謝罪。「今後は応募者に対してわかりやすい採用活動に努めてまいります」 とコメントしている。
何かと炎上騒ぎが続いている吉野家だけに、今回の「差別メール騒動」に関しても投稿者に同情的な意見が多く寄せられている。
(浜野ふみ)